6日午前の日経平均株価は反発し、前引けは前日比255円48銭高の5万4073円52銭だった。
前日の米国市場で、米ハイテク株などが売られNYダウとナスダック指数が下落したことを受け、日経平均株価は軟調にスタート。一時、下げ幅は800円を超えた。ただ、売り一巡後は下値を拾う動きが強まったほか、日経平均先物にも買いが入ったとみられ、午前11時過ぎにはプラス圏に浮上した。朝方に値を下げていたソフトバンクグループ(SBG)が切り返し上昇に転じるなど、ハイテク株も堅調に推移した。
売り方による買い戻しも巻き込んで一方的に強含む展開となり、前場の高値引けとなった。
前日の米株式市場でソフトウエア関連を中心にハイテク株が下落した流れを引き継ぎ、東京市場でも幅広い銘柄に売りが先行したが、外部環境の悪化を嫌気した売りは続かなかった。8日投開票の衆院選を控えた週末とあって、高市早苗内閣の財政拡張路線を意識した海外短期筋の思惑買いが入りやすくなっている。
市場関係者は「下値で買いたい外国人投資家や個人投資家は非常に多い。日経平均は寄り付き時点から徐々に下げ幅を広げたので、絶好の買い機会とみた投資家の買いが入った」との見方を示した。
国内の企業決算が本格化するなか、決算を手掛かりとした物色も活発だった。味の素は今期純利益を上方修正し、大幅高となった。一方、日東紡は今期見通しを上方修正したものの、利益確定売りに押された。
後場の日経平均株価は、上値の重い展開となるか。海外投機筋による日経平均先物への買いが勢いを増しているなか、直近の下落に対する押し目買いの動きが続きそうだ。また、テクニカル面では、25日移動平均線での反発も見せており、一定の抵抗ラインとして意識されそうだ。ただ、週末要因も相まって様子見ムードを強める投資家も多そうで、積極的に買い進む動きは想定しにくい。後場は本日取引時間中に発表予定のトヨタ自動車<7203>の決算内容によっては相場全体が左右される可能性がある。
東証株価指数(TOPIX)も反発した。前引けは26.54ポイント(0.73%)高の3678.95と、最高値を上回って推移している。JPXプライム150指数は反発し、10.22ポイント(0.68%)高の1523.82で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆8768億円、売買高は13億2845万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は800。値下がりは728、横ばいは68だった。
業種別では、建設業、電気機器、電気・ガス業が上昇した一方、その他製品、医薬品、精密機器などが下落した。
個別銘柄では、キオクシアホールディングスやアドバンテスト、ディスコ、東京エレクトロンが高く、フジクラや日立製作所が堅調。ソフトバンクグループ(SBG)、ソニーG、三菱重工業やIHIも値を上げた。
半面、任天堂や住友金属鉱山、日東紡績、JX金属が値を下げ、リクルートホールディングス、富士フイルムが下落した。
