5日の日経平均株価は続落し、終値は前日比475円32銭安の5万3818円04銭だった。
前日の米株式市場はNYダウが上昇した一方、ナスダック総合株価指数は下落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%を超す下げとなった。決算発表を行ったアーム・ホールディングス<ARM>が時間外取引で下落するなか、朝方の東京株式市場では同社を傘下に持つソフトバンクグループが売られたほか、半導体関連株が軒並み安となった。加えて、5日のアジア市場では銀の現物価格が急落し、金も下落。一時的に下げ止まった貴金属に対する売り圧力が再燃すると、先物売りにより日経平均は下げ幅を拡大した。下げ幅は一時600円を超えた。ただ、市場全体では上昇した銘柄の方が多く、日経平均は上げる場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)は終値ベースの最高値を上回る場面があったものの、軟化して3日ぶり小反落で終了。ただしプライム市場の値上がり銘柄数は全体の71%に上り、決算発表に伴う個別株への物色意欲は旺盛だった。
5日のアジア市場でもハイテク株売りの勢いは途切れず、ハイテク株比率が高いとされる韓国総合株価指数(KOSPI)や台湾加権指数が大きく下げた。東京株式市場ではアドバンテストやソフトバンクグループ(SBG)など半導体・ハイテク関連株が売りに押され、指数を押し下げた。国内商品先物市場で金先物が急落したことも投資家心理を冷やした。
足元で騰勢を強めていたKOSPIや金先物の下落が投資マネー流出のきっかけになった面もあるようだ。市場関係者は「相場の流れに追随するCTA(商品投資顧問)やマクロ系ヘッジファンドといった海外投機筋による先物売りが株安を主導した」と話す。8日投開票の衆院選の結果を見極めたいとして、中長期の機関投資家は様子見姿勢だったとも指摘した。
一方、日経平均は上昇する場面もあった。為替の円安・ドル高進行を手がかりに自動車などが買われた。決算発表を受け、業績や収益の改善を材料に買われる銘柄も目立った。4日に今期の純利益予想を上方修正したアステラスが大幅高となったほか、構造改革の進展期待からパナHDが上げた。
さて、東京株式市場は日経平均が半導体株動向に振り回される落ち着かない展開。過去最高値圏にあるためちょっとした周辺動向に振り回されるナーバスな状態だ。それでも小幅安にとどまったトピックスの動きが示すように全体としては堅調そのもの。買われる個別株はなお多くカネあまり状態は続いている。市場には目立った売り材料もなく明日は押し目買いなどから堅調な展開が予想される。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落した。終値は3.17ポイント(0.09%)安の3652.41だった。上昇する場面もあり、一時は1月15日に付けた最高値(3668.98)を上回った。JPXプライム150指数は続落し、4.75ポイント安の1513.60で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で8兆6874億円、売買高は30億6277万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は397。値上がりは1149、横ばいは51だった。
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、機械、海運業などが下落した。上昇は小売業、医薬品、空運業など。
個別では、ソフトバンクグループと売買代金トップとなったキオクシアホールディングス、エムスリーが株価水準を大きく切り下げ、アドバンテストやフジクラ、ディスコが下値を探ったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループや任天堂、三菱重工業、リクルート、NECが軟調推移。住友金属鉱山やNEC、東ソーが売られ、ロームやダイキン工業、オルガノが急落した。
半面、ファーストリテイリングや良品計画が値を上げ、スズキやバンダイナムコホールディングスがしっかり。三菱商事や清水建設が値を飛ばし、ルネサスエレクトロニクスやパナソニック ホールディングス、アステラス製薬が大幅高。LINEヤフーが買われ、山一電機がストップ高となった。
