東京株式(前引け)=続落、半導体株安で一時500円超安

5日午前の日経平均株価は続落し、午前終値は前日比395円01銭安の5万3898円35銭だった。下げ幅は一時500円を超えた。

きょう前場は前日の米ハイテク株安を受けて半導体関連株が軟調に推移し、全体を下押しした。値がさの半導体関連株を中心に売りが先行した。日経平均は朝安後プラス圏に浮上する場面もあったが、前引けにかけて売りが強まり、一時500円超安となる場面もあった。

5万4000円台を割り込んだ。他方で半導体以外のセクターには堅調なものも多く、TOPIXは取引時間中に一時最高値を上回る場面があった。医薬品や陸運、食品などディフェンシブとされる銘柄の強さが目立った。

個別で決算発表があった銘柄を中心に物色意欲は根強く、プライム市場の値上がり銘柄数は値下がり数を大きく上回り、全体の8割近くにのぼった。

5日の取引で韓国総合株価指数(KOSPI)などアジア各国・地域の株価指数が下落すると、日経平均も前引けにかけて下げ足を速めた。

連れ安する形で、アドバンテストやソフトバンクグループ(SBG)、東エレクなどが前引けにかけて下げ幅を拡大した。

4日の米市場でナスダック総合株価指数が前日比1.50%安となり、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.35%安で終えた。3日に決算を発表した半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が急落し、エヌビディアなど他の半導体株に売りが波及した。5日の東京市場でも半導体関連株やハイテク株が売られ、相場を下押しした。

一方、日経平均は上昇する場面もあった。外国為替市場では円相場が円安・ドル高方向に振れている。自動車など主力の輸出関連株には採算改善を見込んだ買いが入った。決算発表で業績改善期待の高まった銘柄の一角が買われたことも相場を支えた。4日に今期純利益予想を上方修正したアステラスが大幅高となるなど、医薬品株の上昇が目立った。

後場の日経平均株価は、前場の下げを引き継ぎつつ戻りの重さが意識されよう。米国株式市場のまちまちの動きや海外投資家のポジション調整などが重荷とならざるを得ず、主力ハイテク株中心の買い戻しは限定的となる可能性がある。為替市場ではドル・円が円安水準で推移しているものの、リスク選好度の低下が影響する局面も想定される。後場に予定される国内企業の決算発表や経済指標が需給を左右する要因となり、節目での売買が活発化する可能性が高いと見られる。

東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは3.91ポイント安の3651.67だった。上昇する場面もあり、一時は1月15日に付けた最高値(3668.98)を上回った。

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で4兆4517億円、売買高は14億8616万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は312。値上がりは1246、横ばいは38だった。

業種別では、食料品や医薬品、陸運業、小売業、不動産業などのセクターが堅調に推移した一方、非鉄金属、機械、電気機器、精密機器などの業種が軟調に推移している。水産・農林業や建設業なども前場はプラス圏での推移となったが、輸送用機器や情報・通信業は方向感に欠ける展開となっている。

個別では、ソフトバンクグループをはじめ、アドバンテストやディスコ、東京エレクトロン、キオクシアホールディングスが軟調。フジクラ、古河電気工業、住友電気工業も安い。三菱重工業、NECが水準を切り下げた。ダイキン、スクリン、リクルート、イビデンが売られた。

半面、ファーストリテイリングが堅調。トヨタ自動車、ホンダ、スズキ、ソニーグループがしっかり。中外製薬、アステラス製薬が水準を切り上げた。

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