〔米株式〕ダウ反発、260ドル高=ナスダックは安い
4日のNYダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比260ドル31セント高の4万9501ドル30セントだった。
消費関連や医薬品などディフェンシブ銘柄に買いが入った。一時は4万9649ドルと1月12日に付けた最高値(4万9590ドル)を上回る場面があった。ただ、半導体や一部のソフトウエア関連銘柄には売りが出て、投資家心理の重荷となった。
米サプライ管理協会(ISM)が4日発表した1月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は市場予想を上回った。2日の製造業指数に続いて堅調な内容で、ダウ平均の幅広い銘柄に買いが入った。前日発表の決算が好感された米バイオ医薬品大手アムジェンが8.2%高と全体を主導した。
ダウ平均の構成銘柄では四半期決算を発表したアムジェンのほか、メルクが上昇した。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など消費関連株も上昇した。「ハイテク株が軟調に推移するなかで、出遅れていた銘柄や小型株など投資家の買い持ちが膨らんでいない株に資金を移す動きが優勢になった」との声があった。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が17.3%安だった。3日に四半期決算とあわせて公表した2026年1〜3月期の収益予想が一部の投資家の高い期待を超えられなかったとして、売りが出た。エヌビディアなど他の半導体株に売りが波及し、相場の重荷となった。
人工知能(AI)がソフトウエアの機能を代替するとの見方から、一部のソフトウエア関連株への売りが続いた。ソフトウエア関連銘柄で構成する上場投資信託(ETF)「iシェアーズ拡大テクノロジー・ソフトウエアセクター」は一時4%あまり下げる場面があった。
ダウ平均の構成銘柄ではナイキやスリーエム(3M)、ウォルト・ディズニーが上昇した。アップルやシェブロン、ホーム・デポも買われた。ハネウェル・インターナショナルといった株価指標面で割安な銘柄にも買いが入った。一方、ユナイテッドヘルス・グループやゴールドマン・サックス、シスコシステムズが下げた。アマゾン・ドット・コムとIBM、キャタピラーも下落した。
ナスダック総合株価指数は続落した。終値は前日比350.607ポイント安の2万2904.579と25年12月17日以来の安値を付けた。データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズやマイクロン・テクノロジー、ブロードコムが下落した。メタプラットフォームズやアルファベット、テスラも売られた。
〔ロンドン株4日 反発〕
4日の英FTSE100種総合株価指数は反発し、前日比87.75ポイント(0.85%)高の1万0402.34で終えた。終値としての最高値を2日ぶりに更新した。決算など個別の材料を踏まえた買いが指数を押し上げた。
4日公表した2025年10〜12月期の業績が市場予想を上回った製薬の英GSKが買われた。スイスのチューリッヒ保険グループから受けた修正後の買収提案を受けることで基本合意した保険のビーズリーが上昇した。石油株の上昇も指数を支えた。
他方、人工知能(AI)の浸透が業績の脅威になるとの警戒感からソフトウエア開発のセージ・グループや英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)などに売りが続いた。鉱業株や防衛・航空関連に売りが優勢だった。
FTSEの構成銘柄では、賭け屋大手エンテインが10.47%高、同社が米MGMリゾーツ・インターナショナルと共同出資し北米で事業を展開する会社が、2025年12月期に大幅な増収となったと公表したことが材料視された。複合企業DCCが7.97%高、GSKが6.91%高と大きく買われた。
他方、産銅大手アントファガスタは6.23%安、不動産サイト大手ライトムーブは3.97%安、鉱業大手アングロ・アメリカンは3.78%安となった。
〔ドイツ株4日 続落〕
4日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比177.75ポイント安の2万4603.04で終えた。人工知能(AI)の浸透が、ソフトウエア関連企業などの業績の脅威になりかねないとの警戒感が、引き続き投資家心理の重荷となった。
時価総額が大きく、指数への寄与度も高い機器・システム大手の独シーメンスが大幅安となった。半導体のインフィニオンテクノロジーズや、建設資材を手掛ける独ハイデルベルク・マテリアルズのほか銀行株が下げた。一方で独BASFなど化学関連の銘柄や保険株が上げた。ソフトウエアの独SAPは取引終了にかけて買いが増え、小幅高に転じて終えた。
DAXでは、化学品商社ブレンタークが9.61%高、自動車部品大手コンチネンタルが5.74%高、通信大手ドイツテレコムが5.38%高と急伸。半面、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズは9.76%安、総合電機大手シーメンスは7.17%安、不動産検索サイト大手スカウト24は5.40%安と相場の重しとなった。
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反発し、前日比1.01%高で終えた。欧州主要600社の株価指数であるストックス600も上昇。終値は前日比0.03%高の618.12と最高値を更新した。
