3日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ反落、166ドル安=ハイテク株軟調、ナスダックも下落

3日のNYダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比166ドル67セント安の4万9240ドル99セントだった。ハイテク株を中心に売りが出て、相場を押し下げた。ダウ平均の下げ幅は一時570ドル超となった。

エヌビディアやマイクロソフト、セールスフォース、IBMの下げが目立った。ダウ平均の構成銘柄ではないが、ブロードコムやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、オラクルやサービスナウといった半導体・ソフトウエア関連が売られた。

人工知能(AI)の性能向上により、既存の事業モデルに混乱が生じ、企業の価格設定力や長期的な成長性が損なわれるのではないかとの懸念が再燃。このところの貴金属相場の急落も投資家心理を冷やし、割高感の浮上していたハイテク分野を中心に売りが広がっている。ダウ平均はこの日、寄り付き後間もなく、一時取引途中の最高値を更新していた。

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン価格の下落も投資家心理の重荷となっている。情報サイトのコインデスクによると、米東部時間3日午後に7万3000ドルを下回る場面があった。
市場では「リスク回避の動きがある」との指摘があった。

他のダウ平均の構成銘柄では、ナイキやゴールドマン・サックスが安かった。半面、ベライゾン・コミュニケーションズやシスコシステムズは高かった。3日朝発表の2025年10〜12月期決算で売上高などが市場予想を上回ったメルクも買われた。

ウォルマートやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などディフェンシブ株の上げが目立った。ダウ平均は取引開始直後には200ドルあまり上げ、1月12日に付けた最高値(4万9590ドル)を上回る場面があった。

ナスダック総合株価指数も反落した。終値は前日比336.921ポイント(1.42%)安の2万3255.186だった。

〔ロンドン株3日 反落〕

3日の英FTSE100種総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比26.97ポイント安の1万0314.59で終えた。
情報関連サービスのRELXやソフトウエア開発のセージ・グループなどIT(情報技術)関連の下げが目立った。3日の米国株市場でハイテク株を中心に売りが出ているのも重荷となった。

RELXは前日比14.3%安、セージ・グループが同9.7%安となったほか英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)が同12.8%安で終えた。各々の銘柄の下落は「対話型人工知能(AI)を開発する米アンソロピックが新製品を公表したことが影響した」との指摘が出る。米新興アンソロピックが提供する製品の広がりで、提供するサービスの収益に影響するとの思惑につながった。

国際商品市場で貴金属や非鉄金属先物の相場がひとまず下げ止まった。鉱業株に買いが優勢となったのは、英FTSE100種指数を下支えした。

FTSEの構成銘柄では、鉱業大手アングロ・アメリカンが7.25%高、産金大手フレスニロが6.38%高、産銅大手アントファガスタが6.26%高と大幅に上昇。他方、情報サービス会社RELXは14.35%安と急落し、ロンドン証券取引所は12.80%安、会計ソフト大手セージも9.80%安と売り込まれた。
 

〔ドイツ株3日 小幅反落〕

3日のドイツ株価指数(DAX)は小幅ながら3営業日ぶりに反落し、前日比16.73ポイント安の2万4780.79で終えた。ソフトウエアの独SAP株に売りが膨らみ、重荷となった。

DAXは昼過ぎまでは前日比で高く推移する場面が目立った。だが3日の米国市場でハイテク関連を中心に売りが優勢になるとドイツでも株式ヘの売りが増え、DAXは下げに転じた。

SAP株は前日比4.6%安で終えた。対話型人工知能(AI)を開発する米新興アンソロピックが公表した新製品を巡ってAIの浸透により提供するサービスが影響を受けるとの思惑から、欧州ではソフトウエアを含むIT関連の銘柄に売りが膨らんだ。

DAXでは、商用車大手ダイムラー・トラックが5.87%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.70%高、化学品商社ブレンタークが2.21%高と買われた半面、通販大手ザランドは12.08%安、不動産検索サイト大手スカウト24は5.18%安、業務用ソフトウエア大手SAPは4.63%安で取引を終えた。

欧州株式市場で、フランスの株価指数CAC40も小幅ながら4営業日ぶりに反落し、前日比0.02%安で終えた。

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