東京株式(前引け)=反落、アドテスト大幅高も見送りムード

29日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比84円安の5万3274円71銭だった。

前日の米国株市場は半導体関連株を中心に買われるも主要株価指数は小幅に高安まちまちの展開で、これを受けて見送りムードが広がった。今期業績予想の上方修正が好感されてアドバンテストが大幅高となったものの、半導体セクター全般に買いが波及する流れにはならなかった。一連の半導体関連株は前日取引終盤にオランダのASMLホールディング<ASML>の決算を手掛かりに急伸していたことから、この反動が出たもよう。

ただ、28日に決算発表したアドバンテストが急伸したのを支えに、日経平均は300円強上昇する場面もあった。

TOPIXは終始マイナス圏で推移した。

半導体関連の多くはさえない動きが目立った。オランダのASMLホールディングが発表した2025年10〜12月期決算を受けて28日の東京株式市場で急伸していた東京エレクやレーザーテックなど半導体関連銘柄の一角にきょうは売りが出た。28日に決算発表した米マイクロソフトが日本時間29日の時間外取引で下落していることも投資家心理を冷やした。ファストリなどの値がさ株にも売りが出て、日経平均を押し下げた。

ただ、日本株の下値は堅かった。アドバンテストが28日、決算発表と同時に上方修正した2026年3月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が市場予想を上回る結果となった。株価は株式分割考慮ベースの上場来高値を連日更新し、日経平均を押し上げる場面があった。

市場では「為替や金利が足元で不安定な動きとなっている。国内の政治情勢も依然として見通しづらいことから日本株相場の方向性を決める材料に欠き、持ち高を傾けづらい状況だ」との声が聞かれた。

後場の日経平均株価は、方向感が定まりにくい展開が続く見通しである。FRBの政策据え置きや米国株式市場のもみ合い、為替市場の動きが重しとなる可能性がある一方、個別大型株を中心に押し目買いが入る場面も想定されよう。

後場に発表予定の経済指標や企業決算を控え、投資家のポジション調整が進む展開となる可能性があるが、明確なトレンド形成には至らないとの見方が出ている。後場の市場動向はこれらの材料を丁寧に見極める必要がある。

東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引けは11.84ポイント安の3523.65だった。JPXプライム150指数も続落し、7.38ポイント安の1481.75で前場を終えた。

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆8939億円、売買高は12億1290万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1165。値上がりは367、横ばいは66だった。

業種別では、輸送用機器や保険業、証券・商品先物取引業など一部で堅調な動きが見られたものの、非鉄金属や情報・通信業、小売業など多くのセクターで軟調な動きとなった。特に非鉄金属は下落が目立ち、全体の重しとなった一方で輸送用機器は前場の買いを集める格好となった。

個別ではソフトバンクグループが安く、レーザーテックやディスコ、東京エレクトロン、KOKUSAI ELECTRICが水準を切り下げた。フジクラ、古河電気工業も値下がりした。JX金属や三井海洋開発、任天堂が軟調だった。

半面、アドバンテストが大幅高。トヨタ自動車やホンダが高く、三菱重工業、住友金属鉱山が堅調に推移した。

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