[概況]
欧州株式市場が上昇で始まるとユーロ買いが優勢となり、ECB理事会では予想通り金利が据え置かれたが、注目のドラギECB総裁の会見で「秋に政策調整について決定する」と緩和縮小について具体的な日程に言及する一方、最近のユーロ高については「為替相場を政策決定の判断に組み入れる必要」と市場が予想していたユーロ高けん制発言は無かった。
其の結果ユーロは買われ、NY市場序盤に対ドルでは当日高値1.2061ドル、対円では131.095円まで上昇した。
一方NY株式市場の下げや北朝鮮リスク、ハリケーン被害への懸念から米国債利回りが低下してドルは売られ、NY市場序盤に108円割れ付近(安値108.050円)まで下落した。
其の後一旦108円台後半まで戻したが、最後は前日比-72銭の108.480円と108円前半に落ちて引け、ドル以外の主要通貨も下げたが、ユーロだけはドラギ総裁会見で買われた影響から+28銭高で引けた。
北朝鮮建国記念日やハリケーン来襲の恐れ、更に週末を控えて本日の為替市場は安値圏での揉み合い継続を予想する。
[提供:カネツFX証券株式会社]
