8日の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比73.78円安の1万9322.74円だった。
外国為替市場で円高・ドル安が進んだのが相場の重荷となり、一時は下げ幅が100円を超えた。
その後はやや下げ渋る動きをみせており、前場の売買代金はメジャーSQに絡み1兆6800億円と膨らんだ。
9日の北朝鮮の「建国記念日」を前に、挑発行動を警戒して持ち高を調整する売りも出た。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
午前の取引終了時点の東証1部の売買代金は概算で1兆6800億円、売買高は10億8969万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は957、値上がり893、変わらず176銘柄だった。
個別では、ファーストリテーリングが年初来安値を更新した。ファナックやソフトバンク、ダイキンなど、日経平均寄与度の高い銘柄も売られた。地政学リスクが依然として続いており、三井不動産、三菱地所などが売られた。
一方、電通、任天堂が上昇、自動自動車(EV)関連の安永が買われ、トヨタ自動車も上げた。共同開発する米製薬大手ががん免疫薬「オプジーボ」の試験で好結果を発表し、小野薬が買われた。モリテック、あらたなども大幅高となっている。
東証2部株価指数は前日比15.28ポイント安の6536.36ポイントと3日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は206、値下がり銘柄数は192となった。
個別では、9月11日付けで上場廃止の郷鉄工所がストップ安となり、インタートレード、昭和ホールディングス、ヨネックス、くろがね工作所などが7銘柄は年初来安値を更新した。
一方、技研興業が5日続伸でストップ高。エンビプロ・ホールディングスがタイのリサイクル事業への参画を発表し一時ストップ高に。日本電通、ヴィンクス、eBASE、イサム塗料、櫻護謨など10銘柄は年初来高値を更新した。
