上値の重い展開か

 
 
Market Data
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【日経平均】
45354円99銭(▲399円94銭=0.87%)
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【TOPIX】
3187.02(△1.67=0.05%)
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【グロース250】
763.29(△1.52=0.20%)
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【プライム売買高】22億0181万株(△2億7173万株)
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【売買代金】6兆2067億円(△4414億円)
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【値上がり銘柄数】1197(前日:1030)
【値下がり銘柄数】376(前日:513)
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【新高値銘柄数】220(前日:122)
【新安値銘柄数】5(前日:2)
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【25日騰落レシオ】109.92(前日:110.07)
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■本日のポイント
 
 1.日経平均は399円安と4日ぶり反落、TOPIXは最高値更新
 2.堅調な米経済指標の発表を受け、米利下げに対する期待感が後退
 3.半導体関連株など中心に売りが膨らむが銀行株などは底堅い
 4.レーザーテクやディスコ、東エレク、SBGは売りに押される
 5.三菱UFJや東京海上、リクルート、ファストリが値を上げる
 
日経平均株価は反落したが、相場の上昇基調が崩れたと考える投資家は少ない。
きょうのプライム市場の値上がり銘柄数は1200に迫るなど配当権利取りの影響はあるだろうが、米国で堅調な経済指標が今後も相次げば円安基調が強まり、国内輸出企業の業績期待も高まりやすくなると思われる。また、総裁選後の経済政策への期待は根強く、先高トレンドに変化はないと見る向きが多く、押し目買いスタンスで望みたい。
 
 
今週は堅調となった。
22日の日経平均は、半導体株がけん引役となって400円を超える大幅上昇。前の週の19日に日銀会合の結果を受けて荒い動きとなったが、週明けから史上最高値を更新してきたことから、以降は楽観ムードが強まった。
24日、25日はともに場中に下げる場面がありながら、売りをこなして3桁の上昇。
24日は自民党総裁選の公開討論会が刺激材料となり、25日は円安進行が日本株を下支えした。24日は自民党総裁選の公開討論会が刺激材料となり、25日は円安進行が日本株を下支えした。26日は半導体株やソフトバンクGなど成長期待の高い銘柄が売られたことで大幅安となったものの、週間では上昇。
日経平均は週間では約309円の上昇となり、週足では4週連続で陽線を形成した。
 
来週は上値の重い展開か。
10月相場に突入し、金曜10月3日には米国で9月雇用統計が発表予定。
足元では複数の良好な米国指標を受けて米国の利下げ継続に対する期待が後退しつつあるだけに、注目の雇用指標を前に身構える地合いとなるだろう。
国内では10月4日の土曜日に自民党総裁選の投開票が実施される。石破首相が総裁選の不出馬を表明した後の日本株が大きく上昇していること、昨年の総裁選では結果が出た直後の日経平均が大きく下落したことなどを鑑みると、投開票を前にしては利益確定やリスク回避目的の売りが出やすくなると思われる。押し目ではこれまでの上昇に乗り遅れた投資家からの買いが入るとみるが、重要イベントの結果待ちの状況が続く中、これまでと比べると弱材料に対して敏感になると予想する。
 
 
来週は米雇用統計と4日の自民党総裁選に向けた動向が大きなポイントだが、AI関連の半導体株中心の物色が続くのか、銀行など内需系バリュー株に物色はシフトするのかが注視されそうだ。
上記以外の来週のスケジュールは、
海外では29日に米8月中古住宅販売仮契約、30日に米8月JOLTS求人件数、米9月消費者信頼感指数、中国9月製造業PMI、10月1日に米9月ADP雇用統計、米9月ISM製造業景況感指数、3日に米9月ISM非製造業景況感指数が発表される。1日から8日は中国が国慶節で休みとなる。29日にカーニバル<CUK>、30日にナイキ<NKE>の決算が発表される。
 
 国内では30日に9月開催分の日銀金融政策決定会合の「主な意見」、1日に9月日銀短観、3日に8月失業率・有効求人倍率が公表される。29日にしまむら、TAKARA & COMPANY、30日に象印マホービン、1日に西松屋チェーン、ナガイレーベン、2日にキユーピー、霞ヶ関キャピタル、3日に安川電機<6506>が決算発表を行う。29日にソニーフィナンシャルグループ、3日にオーバーラップホールディングスが新規上場する。
来週の日経平均株価の予想レンジは4万4700~4万5900円前後。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
49532.96  ボリンジャー:+3σ(26週)
48082.48  ボリンジャー:+3σ(13週)
47490.22  ボリンジャー:+3σ(25日)
46232.25  ボリンジャー:+2σ(25日)
46218.63  ボリンジャー:+2σ(26週)
46162.52  ボリンジャー:+2σ(13週)
45430.52  6日移動平均線
 
45354.99  ★日経平均株価26日終値
 
45303.43  新値三本足陰転値
45174.11  均衡表転換線(日足)
44974.28  ボリンジャー:+1σ(25日)
44242.55  ボリンジャー:+1σ(13週)
43843.96  均衡表基準線(日足)
43716.30  25日移動平均線
42904.30  ボリンジャー:+1σ(26週)
42851.64  均衡表転換線(週足)
42458.33  ボリンジャー:-1σ(25日)
42322.59  13週移動平均線
41927.48  均衡表雲上限(日足)
41410.30  75日移動平均線
 
安値引けして9月3日以来の5日移動平均線割れで取引を終えた。ローソク足で陰線で終了。下ヒゲのない「陰の大引け坊主」を描いて足元での売り圧力の強さを窺わせた。もっとも5日線自体は上向きをキープ。右肩上がりの25日線との上方乖離率は3.75%と過熱ラインの5%に迫った昨日(4.90%)から縮小し、短期的なスピード調整が進んだ格好となった。週足は4本連続の陽線を描いており、株価下方の13週線や52週線の上昇継続と併せて、強いアップトレンド継続が予想される。
 

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