日経平均株価の予想レンジは、1万9200円-1万9400円を想定する。
9月限のSQ(1万9278.13円)を上回ってのスタートが予想され、200日移動平均線(19403円)を意識した推移が予想される。
自律反発が意識されるものの、こう着感の強い展開は続きそうだ。
ただ、北朝鮮は、建国記念日の9日に軍事的な挑発行為を行わなかったものの、今週も北朝鮮情勢を見極めることになろう。
米国は北朝鮮への新たな制裁のため11日に国連安全保障理事会で決議案の採決を求める。北朝鮮への石油禁輸は実現とはならないだろうが、新たな制裁内容次第ではミサイル発射の可能性もあるとみられ、引き続き相場への懸念材料として意識されるだろう。
また、足元で円高傾向が強まってきていることも手掛けづらさにつながろう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(前週末8日終値107円74-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同129円81-85銭)と円安に振れている。現在は、円安への動きを受け、輸出関連銘柄には見直しの動きが進む可能性もある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比10円高の1万9150円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
19150 ( +10 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
19200 ( +60 )
( )は大阪取引所終値比
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、売り1030万株、買い1450万株で、差し引き420万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、食品、商社、銀行、証券、化学、情報通信、不動産、REITなど。買いセクターに、化学、銀行、サービス、空運、電機、小売など。
【好材料銘柄】
■エイチーム <3662>
今期経常は14%増で2期連続最高益、5.5円増配へ。
■日本駐車場開発 <2353>
今期経常は9%増で2期連続最高益、0.25円増配へ。発行済み株式数(自社株を除く)の0.36%にあたる120万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は9月12日から9月30日まで。
■コーセーアールイー <3246>
今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■トーシン <9444>
5-7月期(1Q)経常は3.6倍増益で着地。
【主な経済指標・スケジュール】
11(月)
【国内】
7月機械受注(8:50)
8月マネーストック(8:50)
7月第三次産業活動指数(13:30)
8月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
シーズHD、正栄食、日本ロジ、gumi、シーイーシー
【海外】
国連安全保障理事会、北朝鮮に対する制裁決議案を採決の見通し
米3年国債入札
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
