【シカゴ日本株先物概況】
16日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比50円安の3万9565円で終えた。この日は日経平均株価が小幅に下げ、シカゴ市場の日経平均先物にも売りがやや優勢となった。
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
16日の英FTSE100種総合株価指数は小幅に続落し、前日比11.77ポイント(0.13%)安の8926.55で終えた。前日終値を上回って推移する場面が目立ったものの、米国での政治的な圧力が米連邦準備理事会(FRB)の独立性を揺るがしかねないとのリスクが改めて意識されると米国株相場が水準を切り下げる場面があり、英FTSE100種指数も下げに転じた。
16日発表された6月の英消費者物価指数(CPI)で上昇率が市場予想ほど鈍化せず、英国での利下げが進みにくくなる可能性が意識されたことも重荷だった。不動産投資信託(REIT)や住宅建設が下げたほか、石油や資本財関連の一角が売られた。一方でたばこや通信、公益など景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄の買いが優勢だった。
FTSEの構成銘柄では、建機レンタルのアシュテッド・グループが2.58%安、特殊化学品大手クローダ・インターナショナルが2.33%安、広告大手WPPが2.07%安と下げを主導。一方、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループは3.39%高、保険会社ヒスコックスは2.58%高、同業ビーズリーは1.45%高と買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
16日のドイツ株価指数(DAX)は5日続落し、前日比50.91ポイント(0.21%)安の2万4009.38で終えた。米金利の先高観測や、米関税政策を巡る警戒感が根強い。米国で政治的な圧力が米連邦準備理事会(FRB)の独立性を揺るがしかねないリスクが改めて意識されたことも、投資家心理を冷やした。
個別では、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が3.81%安、化学大手BASFが2.91%安、高級車メーカーのポルシェが2.79%安と下落。半面、ミュンヘン再保険は1.89%高、コメルツ銀行は1.03%高、製薬大手バイエルは0.99%高となった。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は4日続落し、前日比0.56%安で終えた。15日に2025年12月期の業績見通しを下方修正した自動車大手ルノーが前日比18%安と急落し、指数の重荷となった。
