東証グロース市場は日経平均株価が連日で上昇するなかで投資家心理が上向き、新興株に買いが及んだ。大手証券が投資判断と目標株価を引き上げたQPS研究所など個別に材料が出た銘柄にも資金が向かった。
世界的にリスク選好地合いになっていることは新興企業市場にとってもサポート要因だったが、最近上昇した銘柄には利益確定売りが出た上、「個人の買いの一部は上昇率が大きくなったプライム市場の大型株に吸い取られたようだ」とされ、グロース銘柄の4割は下落。グロース250がマイナスになる場面もあった。
東証グロース市場250指数は3日続伸した。終値は前日比2.58ポイント(0.34%)高の759.48だった。グロース250は上昇。グロースCoreは反落。
グロース市場ではサンバイオやフロンテオが上昇した。一方、ジーエヌアイやデータセクは下落した。
値上がり銘柄数331、値下がり銘柄数242と、値上がりが優勢だった。
24日に東証グロース市場に新規上場したフラーは買い気配のまま終えた。気配値を公開価格(1170円)の4倍にあたる4680円まで切り上げた。
個別ではFRONTEO、ブランディングテクノロジーがストップ高。ファンデリー、WASHハウスは一時ストップ高と値を飛ばした。インフォメティス、イメージ情報開発、バリューゴルフ、サスメド、モビルスなど20銘柄は年初来高値を更新。YCPホールディングス(グローバル)リミテッド、VRAIN Solution、Delta-Fly Pharma、フレアス、デジタリフトが買われた。
一方、クリングルファーマが年初来安値を更新。ZenmuTech、リボミック、トランスジェニックグループ、GreenBee、ジーエヌアイグループが売られた。
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