ダウ続伸39ドル高 6日連続最高値、FOMC控えて手控えムード

19日のNYダウ工業株30種平均は8日続伸した。終値は前日比39ドル45セント高の2万2370ドル80セントと6日続けて過去最高値を更新した。8日続伸は8月7日までの10日続伸以来の長さ。
 
買いが先行したものの、本日から2日間にわたり開催される連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を見極めたいとの思惑から上値の重い展開となった。
 
FOMCでは米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和に伴い膨らませた保有資産の縮小を決める見込み。今後の利上げ時期を占うため、会合後に公表されるFOMCメンバーの政策金利見通しなどを見極めたいとして積極的な取引を見送る市場参加者が多かった。
 
米長期金利の上昇が続き、利ざや拡大への期待からJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株への買いが続いた。携帯電話3位のTモバイルUSとの経営統合を協議していると報じられたソフトバンク傘下の米携帯電話4位スプリント株が急伸。Tモバイルも上昇したほか、ベライゾン・コミュニケーションズなど通信株全体に買いが広がったことも相場を押し上げた。
 
トランプ米大統領は19日に国連総会の演説で、「米国と同盟国を守ることを迫られれば北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と北朝鮮に対して強く警告した。ただ、米国と北朝鮮が武力衝突する可能性は低いとして、相場の反応は目立たなかった。
 
ナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸した。終値は同6.684ポイント高の6461.323と13日以来4営業日ぶりに過去最高値を更新した。多くの機関投資家が運用の参考指標とするS&P500種株価指数は3日続伸し、3日続けて最高値を更新した。
 
セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや不動産が下落した。
 
個別では、通信大手のTモバイルUS(TMUS)とスプリント(S)は株式交換による合併に向けて積極的に協議を行なっていることが報じられ、ともに上昇した。小売のコールズ(KSS)は10月から一部の同社店舗にてアマゾンの返品代行を請け負うと発表し、堅調推移した。
ハードディスク駆動装置(HDD)のウエスタンデジタル(WD)が上昇。東芝が半導体メモリー子会社の売却を巡り、WDが主導する陣営への売却に傾いていると伝わったのが買いを誘った。
 
一方で、電気自動車のテスラ(TSLA)はジェフリーズが20年までの赤字継続を予想したほか、大幅な下落余地を指摘し、下落した。四半期決算が市場予想を上回った自動車用品販売のオートゾーンが大きく下げた。
ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は同業ライト・エイド(RAD)の買収を巡る再修正案を連邦取引委員会が承認したと報じられたが、売られた。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
22,370.80+39.45             
S&P500種2,506.65+2.78
ナスダック6,461.323+6.684
 
NY原油(ドル/バレル)   49.87+0.39
円・ドル111.57 – 111.58   -0.13


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は3日続伸した。12月物は前日比160円高の2万0150円と、中心限月の終値ベースで今年6月下旬以来、約2カ月半ぶりの高値となり大阪取引所の終値に並んだ。米株高や円安行を手がかりに買われた。
NYダウ平均は6日連続で最高値を更新した。市場関係者は20日まで開く米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に注目している。この日の12月物高値は2万0180円、安値は1万9970円。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
20150 ( 0 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
20180 ( +30 )
( )は大阪取引所終値比
 
 【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7275.25(+21.97)
FTSE100種総合株価指数は続伸。英国時間10時時点では、前日終値に比べ13.86ポイント高の7267.14で推移している。構成銘柄の半数以上が上昇している。スーパーマーケットなど小売り関連株が買われ、指数を押し上げた。ただ、20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を控えて様子見ムードが広がり、取引は低調だった。
 
個別では、スーパーマーケット株が全面高となり、指数の上げを主導している。セインズベリー、WMモリソン・スーパーマーケッツが大幅上昇。直近3カ月の国内業界の売り上げが上昇したとのデータ発表が好感された。小売りのマークス・アンド・スペンサー(M&S)とキングフィッシャーも上げている。
 
半面、アントファガスタなど鉱業株の一角に利益確定の売りが出て下げている。食品サービスのコンパス・グループやテーマパーク運営のマーリン・エンターテイメンツなどレジャー関連株が軟調。総合ヘルスケアのNMCヘルスが安い。
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12561.79(+2.40)
ドイツ株式指数(DAX)は小幅続伸。終値は前日比2.40ポイント高の12561.79だった。
ドイツテレコムが大幅上昇した。子会社のTモバイルUSと米携帯電話スプリントの経営統合に向けて協議しているとの一部報道が買い手掛かり。航空のルフトハンザも高く引けた。一方、鉄鋼のティッセン・クルップとコメルツ銀行が安かった。ドイツ銀行も下げた。
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5237.44(+8.12)

 
欧州の主要株式市場は総じて上昇した。イタリアのFTSE・MIBは22425.42と、前日付けた2015年12月上旬以来の高値を更新した。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次