売り買い拮抗、利益確定売り

 
東証グロース市場は、個人の買いを支えに朝は比較的しっかりしていたが、新規材料が乏しい中で勢いは続かず、指数はじり安となった。日経平均株価が下落するなか、新興株市場でも売りが優勢だった。グロース250指数は年初来高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが出やすかった面もある。ただ、足元で米関税政策や中東を巡る地政学リスクなど外部環境に不透明感が強く、相対的に影響を受けにくい内需関連銘柄が多い新興株市場には買いも入り、上昇する場面があった。
プライム市場の大型株が朝から利益確定売りに押される中、関税や原油相場の影響が相対的に小さい新興企業銘柄は買いが先行した。値動きを求める個人などの取引は引き続き活発で、グロース市場の売買代金はこの日も2588億円と多かった。ただ、「個人は基本的に循環物色で、上がれば売る」とされ、時間の経過とともに値下がり銘柄数が増加し、指数もマイナスに転じた。
東証グロース市場250指数は反落した。終値は前日比4.31ポイント(0.57%)安の757.58だった。グロース250、グロースCoreはともに小幅安。
 
グロース市場ではサンバイオやジーエヌアイ、タイミーが下落し、フリーやGENDA、テンシャルが上昇した。
値上がり銘柄数300、値下がり銘柄数278と、売り買いが拮抗した。
 
 個別ではフルッタフルッタ、EduLab、AI inside、デジタリフトがストップ高。セレンディップ・ホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。VRAIN Solution、豆蔵デジタルホールディングス、アスア、Aiロボティクス、ククレブ・アドバイザーズなど44銘柄は年初来高値を更新。キッズウェル・バイオ、データセクション、アミタホールディングス、Retty、HPCシステムズが買われた。
 
 一方、Chordia Therapeutics、ツクルバが年初来安値を更新。アイデミー、アジャイルメディア・ネットワーク、ココペリ、サンバイオ、アクセルマークが売られた。
 

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