[概況]
22日午後の東京外国為替市場は、弱含みの展開となっている。米ドル円は、じりじりと下値を削り一時111.645円まで、他方、クロス円通貨ペアでは英ポンド円が一時151.65円まで、それぞれ本営業日の安値を更新している。
この値動きについて一部の市場関係者からは、北朝鮮のリ・ヨンホ外相は日本時間の22日に国連総会に出席するため訪問中のニューヨークで記者団に対し「おそらく、歴代最大級の水爆の地上試験を太平洋上で行なうことになるのではないか」と語ったことから、投資家のリスク回避姿勢が高まり円を買う動機となったようだとの声が聞かれている。
ただ、売り一巡後は下げ渋りを見せている。この後の時間については、金融当局者の公演が多数予定されており注目されている。22:15にコンスタンシオECB副総裁が講演を行なうほか、米国では22:30にジョージ・カンザスシティー連銀総裁、2:30にはカプラン・ダラス連銀総裁などの講演が予定されている。
なかでも、コンスタンシオECB副総裁は金融安定に関する会合で講演予定となっており、保有資産縮小についての言及などが見られればユーロ買いで反応する可能性も否定できないだろう。発言内容には注意しておきたい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
