値下がり優勢、米長期金利の上昇

 
東証グロース市場は18日の米長期金利の上昇が高PER(株価収益率)銘柄の多い新興株の売りを促した。19日の日経平均株価が軟調に推移したことも重荷となった。
反落したもののグロース250は1月後半から上昇基調が継続している。既に昨年7月中旬の水準に到達しており「価格的にはいっぱいいっぱい」とみられ、高値圏での利食い売りなどに押された。日米の金利が上昇していることも「新興市場には好ましくない」とみられ、上値が抑えられた。
とはいえ、「トランプ米政権への不透明感が晴れたわけではない」(先の中堅証券)ことから、引き続き外部環境の影響を受けにくい新興市場への物色は続きそうだ。
グロースCoreは小幅続伸。東証グロース市場250指数は3日ぶりに反落した。終値は前日比1.92ポイント(0.28%)安の685.12だった。
 
グロース市場では、トライアルやインテグラル、アストロHDは下落した。ジーエヌアイ、弁護士COMは上昇し、フリーは昨年来高値を更新した。
値上がり銘柄数256、値下がり銘柄数310と、値下がりが優勢だった。
 
 個別ではジェネレーションパス、フェニックスバイオがストップ高。リビングプラットフォームは一時ストップ高と値を飛ばした。MFS、ユミルリンク、フリー、リボミック、STGなど9銘柄は昨年来高値を更新。ネットスターズ、免疫生物研究所、アクセルマーク、グラッドキューブ、レジルが買われた。
 
 一方、データセクションが一時ストップ安と急落した。トライアルホールディングス、フォルシア、アイデミー、フレアス、フーディソンは昨年来安値を更新。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、イタミアート、バルミューダ、ソラコム、ベースフードが売られた。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次