小反落、利益確定売り優勢も配当狙いの買い支え

26日午前の日経平均株価は小幅に反落し、前日比20円29銭安の2万0377円29銭で前場を終えた。
きょう前場は、リスクオンの反動で利益確定の売りが優勢となった。
ただ、3月期決算企業の中間配当権利取りの買いや機関投資家の「配当再投資」に伴う先物買い需要を意識した買いが入り、相場を下支えした。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。
 
日経平均は前日比89円安の2万0308円まで下げる場面があった。米朝関係の悪化への懸念が広がるなかで、外国為替市場で円相場は1ドル=111円台半ばで高止まりし、電機などの輸出関連株に採算悪化を懸念した売りが膨らんだ。売り一巡後は午後に本格化するとみられる配当再投資の先物買いに先回りの買いが入り、日経平均の下げ幅は縮小した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1370億円、売買高は8億1816万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は798、値上がりは1080、変わらずは150銘柄だった。
 
個別では、25日の米国市場で傘下の米携帯大手スプリントが急落したソフトバンクが下げた。村田製と東エレクなども下落し、任天堂とソニーの下げが目立った。ミネベアミツミも軟調。ノーリツ鋼機が大幅安、gumiも値を下げた。
 
一方、自社株買いを前日に発表したNTTは上昇した。JR東海とキリンHDが上昇し、国際石開帝石と住友商は年初来高値を更新した。
トヨタ自動車がしっかり、ファーストリテイリングも堅調。萩原電気が大幅高、ラウンドワン、ビジネス・ブレークスルー、ホソカワミクロンなども急伸している。
 
 
東証2部株価指数は前日比10.71ポイント高の6602.90ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は204、値下がり銘柄数は228となった。
 
個別では、京進がストップ高。サンコーテクノ、グッドコムアセット、東邦化学工業、寺岡製作所、瀧上工業など15銘柄は年初来高値を更新。
アートスパークホールディングス、日本タングステン、JEUGIAが買われた。
 
一方、クレアホールディングス、価値開発、マルヨシセンターが年初来安値を更新。ダイトーケミックス、イムラ封筒、黒谷、アバントインタートレードが売られた。

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