東証グロース市場は個人投資家の手じまい売りが加速し、値下がりする銘柄が多くなった。
前日の米ハイテク株安やトランプ政権の関税を巡る不透明感から、28日の日経平均株価は1100円安と大幅に下落した。新興市場でも個人投資家などのリスク許容度が低下し、幅広い銘柄に換金目的などの売りが優勢となった。
2月前半は、トランプ関税への警戒感や為替の円高基調が大型株の上値を抑える中、新興企業銘柄に見直し買いが入って、グロース250は上昇基調をたどった。しかし、28日までの7連敗によって、上昇分はほぼ帳消しになった。
東証グロース市場250指数は7日続落した。終値は前日比14.79ポイント(2.21%)安の653.77だった。グロースCoreも続落。
グロース市場ではトライアルやジーエヌアイ、フリーが下落した。一方、カバーやアストロHD、BASEは上昇した。
値上がり銘柄数115、値下がり銘柄数467と、値下がりが優勢だった。
28日に東証グロース市場に新規上場したテンシャルの終値は初値比151円(5.80%)高の2751円だった。9時52分に公開価格(2000円)を600円(30.00%)上回る2600円で初値をつけ、その後は初値を挟んでの一進一退が続いた。
個別ではジェネレーションパス、データホライゾン、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、アディッシュがストップ高。Aiロボティクス、勤次郎、Smile Holdings、アルファポリス、AViCなど6銘柄は昨年来高値を更新。プロジェクトホールディングス、ドリーム・アーツ、サイフューズ、ミラタップ、トライアイズが買われた。
一方、トライアルホールディングス、ロゴスホールディングス、グロースエクスパートナーズ、インフォメティス、ラクサス・テクノロジーズなど19銘柄が昨年来安値を更新。キャンバス、ブッキングリゾート、レナサイエンス、visumo、noteが売られた。
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