東証グロース市場は日経平均株価が下落し、新興株市場でも投資家心理の悪化を映した売りが優勢だった。同日の国内債券市場で長期金利が一時13年8カ月ぶりの水準に上昇(債券価格は下落)するなど金利の先高観は強く、PER(株価収益率)の高いグロース(成長)株の多い新興株市場では相対的な割高感を意識した売りが出やすかった。ただ、主力銘柄の一角に値ごろ感からの買いが入り、指数は小幅ながら上昇に転じる場面もあった。
新興市場でも値下がり銘柄数が多かったが、個別に材料が出ていた銘柄には買いが集まり、売買代金は伸びた。
東証グロース市場250指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比0.25ポイント(0.04%)安の643.42だった。グロース市場ではGENDAやフリー、インテグラルが下落した一方、トライアルやタイミー、アイスペースが上昇した。
値上がり銘柄数220、値下がり銘柄数350と、値下がりが優勢だった。
個別では、Chordia Therapeutics、レナサイエンス、キューブがストップ高。BTM、東京通信グループは一時ストップ高と値を飛ばした。Heartseed、Schoo、ククレブ・アドバイザーズ、Terra Drone、delyなど11銘柄は昨年来高値を更新。INCLUSIVE、くふうカンパニーホールディングス、TORICO、モビルス、マイクロアドが買われた。
一方、Sapeet、visumoがストップ安。ビースタイルホールディングス、フォルシア、ミラタップ、JIG-SAW、HANATOUR JAPANなど6銘柄は昨年来安値を更新。リボミック、BlueMeme、HPCシステムズ、サークレイス、パルマが売られた。
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