2日午前の日経平均株価は小幅に反発した。前週末に比べ20円62銭高い2万0376円90銭で終えた。
前週末の米株高や寄り前発表の9月日銀短観が市場コンセンサスを上回ったことなどを受け、買い優勢で始まったが、寄り後は伸び悩む展開となった。
日経平均への寄与度が大きい値がさ株の上昇が相場を押し上げた。ファナックに加え、ファストリやユニファミマの3銘柄の上昇で日経平均を29円ほど押し上げた。11時前には円安が一段と進行したのを追い風に、日経平均は55円高の2万0411円まで上昇した場面があった。ただ年初来高値圏で推移していることから利益確定売りも出て上げ幅は次第に縮んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は共に続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9839億円、売買高は6億3652万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は957と、全体の47%にとどまった。値下がりは973、変わらずは99だった。
個別では、任天堂が堅調、ファナックやHOYA、日立が上げ幅を広げた。大塚HDやブリヂストン、富士フイルムが高値圏で推移する。OLCが年初来高値を更新した。
第一生命ホールディングスもしっかり、トーセが急騰、住石ホールディングス、スター・マイカなども値を飛ばした。
一方、国内6工場で、社内の認定を受けていない社員らが完成車を検査していたと9月29日に発表していた日産自は3%安で終えた。住友商や三井物が一段安。住友鉱やJXTGが下げ幅を広げた。
三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも冴えない。岡谷電機産業が大幅安、アダストリア、コロプラ、安永も大きく下げた。
東証2部株価指数は前週末比15.07ポイント安の6709.50ポイントと4日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は295、値下がり銘柄数は155となった。
個別では、ヨネックスが年初来安値を更新。フジックス、プレミアムウォーターホールディングス、第一稀元素化学工業が売られた。
一方、トーヨーアサノ、大興電子通信がストップ高。第一カッター興業、エルナー、ロックペイント、カワタ、ファステップス、川口化学工業が買われた。
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