4万円より上を試しにいけるか

本日は米国でFOMCの結果が公表される。今回は政策金利の据え置きが濃厚で、その織り込みも進んでいる。
注目はパウエルFRB議長の会見となるが、直前でエヌビディアなど半導体が急落しているだけに、マーケットを不安にさせるような発言は控えるだろう。
引け後にはマイクロソフト、テスラ、メタなどが決算を発表予定で、あすの東京株式市場ではこれらの時間外の反応を消化することになる。
国内では本日引け後にアドバンテストが上方修正や増配を発表している。
 
FOMCを波乱なく消化し、米主力グロース株の時間外の反応が強ければ、投資家のセンチメントは一気に強気に傾くと思われる。一方、FOMCが米国株の売り材料になってしまった場合や、米主力グロース株の時間外の反応が著しく悪かった場合には、リスク回避ムードが強まる展開も想定される。
各種材料からは大型グロース株の動向が大きく注目される。あすは日経平均が改めて4万円より上を試しにいけるかどうかの分岐点となるかもしれない。
 
あすのスケジュールでは、週間の対外・対内証券売買契約が朝方取引開始前に開示されるほか、午後取引時間中には12月の建機出荷が発表される。また、日銀の氷見野副総裁が一橋大学政策フォーラムで講演を行う予定。海外では10~12月期フィリピンGDP速報値、南アフリカ中銀の政策金利発表、10~12月期ユーロ圏GDP速報値、12月のユーロ圏失業率などが開示され、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見にマーケットの関心が高い。このほか、週間の米新規失業保険申請件数、10~12月期米GDP速報値、12月の米仮契約住宅販売指数など。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
 
40906.46  ボリンジャー:+3σ(25日)
40439.13  ボリンジャー:+2σ(13週)
40366.48  ボリンジャー:+2σ(25日)
39826.49  ボリンジャー:+1σ(25日)
39798.91  ボリンジャー:+1σ(13週)
39743.30  ボリンジャー:+1σ(26週)
39589.09  6日移動平均線
 
39414.78  ★日経平均株価29日終値
 
39286.51  25日移動平均線
39231.29  均衡表雲上限(日足)
39226.96  均衡表基準線(日足)
39178.39  均衡表転換線(週足)
39167.74  均衡表転換線(日足)
39158.69  13週移動平均線
39030.75  75日移動平均線
38984.77  均衡表雲下限(日足)
38746.52  ボリンジャー:-1σ(25日)
38637.60  200日移動平均線
38572.31  26週移動平均線
 

買い一巡後は軟化し25日線を割り込む場面もみられたが、75日線(39030円)が支持線として意識されるなか、下へのバイアスは強まらなかった。その後は25日線を上回っての推移のなか、日中の高値水準で終えた。ローソク足は下ヒゲを残しての陽線を形成。一目均衡表では雲上限で推移する転換線、基準線辺りでの底堅さがみられ、遅行スパンは再び実線を上回る、上方シグナル発生が意識された。25日線辺りでの攻防から自律反発の域は脱していないが、同線での底堅さがみられてくることで、ボリンジャーバンドの+1σ(39826円)が射程に入ってくる。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次