1413

「1413」
 
週明けのNY株式市場は堅調展開。
NYダウは10日続伸となり9日連続で史上最高値を更新した。
10日続伸は今年2月9日~27日の12日続伸以来の連騰記録。
「企業決算を受けて市場心理が改善。好業績銘柄を中心に買い優勢」との解釈。
週末の雇用統計で賃金の伸びが緩慢だったために利上げベースは穏やかとなり株式市場への資金流入継続。
そんなベストシナリオが何の疑問もなく採用された格好。
VIX(恐怖)指数は低下して9.93と8日ぶりに10ポイントを下回った。
NYダウ採用銘柄の上昇率トップはアップル。
1銘柄でNYダウを16ドル押し上げた。
上昇率2位のゴールドマン・サックスの寄与度は21ドル。
Emini-S&P500株価指数先物の売買高は約58万枚とで7月3日に記録した今年最低水準(約75万枚)を更新した。
7月3日は独立記念日を前にして短縮取引の日だったが、それを下回る薄商い。
「NY市場でも夏枯れの様相が強まった」との声が聞こえる。
債券市場は小幅反発(利回りは低下)。
ロンドンFTは3日続伸。
ドイツDAXは反落。
 
週明けの日経平均株価は3日ぶりの反発。
ただ日中値幅は48円。
後場24円と狭いレンジ。
「米雇用統計というわかりやすい材料を受けて円高が一服。
NYダウの高値更新も継続。
それでも後場に高値を取れなかったのは物足りない」という声が聞こえる。
とはいえ東証1部上場銘柄の69%の1397銘柄が上昇。
TOPIXの終値1639ポイントと年初来高値を更新。
2015年8月19日の1648ポイント以来の水準をほぼ回復している。
日経平均が膠着状態を抜け出すための先導役なのだろうか。
興味深いのは日経朝刊の指摘。
「上がった株は利益確定売りに押され、下がれば戻り期待の買いが入る」。
背景の一つは個人投資家の売買比率の上昇。
7月の売買に占める個人投資家比率は23.6%。
2015年7月以来の高水準になった。
小刻みな売買が膠着感の原因。
個人比率の上昇が小刻みな売買を増加し逆に相場全体を膠着の原因。
合成の誤謬チックなパラドックスだ。
225先物大証夜間取引終値は日中比10円高の20050円。
25日線(20040円)は上回った。
サイコロは5勝7敗で41.7%で過熱感は当然ない。
ボリンジャ─のプラス1σが20104円、プラス2σが20165円。
20100円レベルを奪還できるかどうかが課題の火曜日。
大きな救いは日経平均のPERの14.19倍まで低下。
EPSは1413円と6月26日の1412円を上回って来た。
先週金曜のトヨタの上方修正が反映されたということだろう。
となると業績の225採用銘柄のEPSへの影響は2日後という仮説になる。
立秋を過ぎても「風立ちぬ」には程遠いが一応SQは明後日。
 
JPX日経400の除外、採用銘柄は以下のとおり。
【除外】日揮、クックパッド、ぐるなび、伊藤園、ゲオHD、グリー、電通、
キョーリン、大正薬HD、富士フイルム、神戸鋼、三協立山、不二越、OKI、
エンプラス、IHI、名村造、VTHD、ニコン、トプコン、ふくおかFG、八十二、
北洋銀、岡三、大京、タカラレーベ、郵船、HIS
 
【採用】前田建、戸田建、五洋建、NSSOL、サントリBF、アダストリア、神戸物産、
ビックカメラ、トヨタ紡織、オープンH、帝人、三井化学、DNC、大日本住友、
ライオン、東京製鉄、日軽金HD、アマダHD、ハーモニック、アルバック、ソニー、
クラリオン、アドテスト、OBARAG、めぶきFG、西武HD、日立物流、関西電、
スクエニHD、メイテック、コナミHD

(兜町カタリスト櫻井)

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