■本日のポイント
1.日経平均は朝安後に下げ渋るも、3日ぶり小反落
2.エヌビディア決算発表後の急落を受けリスクオフ
3.一時3万8000円台割れも、その後は底堅さを発揮
4.半導体関連株売られ、海運などバリュー株は堅調
5.売買代金増勢も値下がり銘柄数940あまりと高水準
注目イベントを波乱なく通過したことで、投資家の関心は、再度日米の金融政策の動向や米国の経済指標に向かっているとみられる。
こうしたなか、米国では29日、4-6月期国内総生産(GDP)改定値や新規失業保険申請件数などの発表が予定されており、景気減速懸念が強まるのかどうかが注目される。
国内ではマクロ経済指標や企業業績が総じてしっかりしているだけに、株価水準が落ち込むならは、絶好の押し目買いの好機と考える投資家が多く、相場は徐々に水準を切り上げていく展開になっていくと予想される。
本日の米国市場でエヌビディアがどう動くのかが注目されるが、下げることは織り込んでいるだけに、あすは米国からの弱材料にはある程度耐性を示すと思われる。先週末23日の終値が3万8364円で、きょうの終値が3万8362円。あすの動きが週間プラスかマイナスかを左右する。今週は月曜に大きく下げたものの、火曜日以降は買い意欲の強さがうかがえる。上昇して3週続伸を達成し、9月に良い流れを引き継ぎたいところだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
40553.28 均衡表雲上限(日足)
40231.93 ボリンジャー:+1σ(13週)
40106.86 ボリンジャー:+1σ(26週)
40021.89 均衡表雲下限(日足)
38824.61 ボリンジャー:+1σ(25日)
38722.93 26週移動平均線
38646.19 75日移動平均線
38556.65 13週移動平均線
38362.53 ★日経平均株価29日終値
38284.74 6日移動平均線
38062.92 新値三本足陰転値
37871.16 均衡表転換線(日足)
37339.00 ボリンジャー:-1σ(26週)
37327.13 200日移動平均線
37093.00 25日移動平均線
36881.37 ボリンジャー:-1σ(13週)
36791.45 均衡表転換線(週足)
36791.45 均衡表基準線(週足)
36258.05 均衡表雲上限(週足)
35955.07 ボリンジャー:-2σ(26週)
35399.70 均衡表基準線(日足)
節目の3万8000円割れまで押された後は下げ幅を縮めて3万8000円台に戻し、昨日に続いて上向きの5日移動平均線の上方で大引けを迎えた。ローソク足は小陽線を描いて底堅さを確認する形となった。ただ、本日も23日の戻り高値3万8424円27銭を抜けなかった。一目均衡表で転換線が上向きから横ばいに変わったこともあり、足踏み局面が長期化する可能性に留意したい。
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