8日のNYダウ工業株30種平均は11営業日ぶりに反落し、前日比33ドル08セント安の2万2085ドル34セントで終えた。
小幅下落して寄り付いたものの、主要小売決算が好感されたほか、ハイテク大手を中心に上昇する展開となった。
しかし、トランプ大統領が核交渉を拒否した北朝鮮に対して厳しい姿勢を示し北朝鮮情勢の緊迫が警戒され、取引終盤にかけてやや下げ幅を広げた。前日まで9日連続で最高値を更新し、利益確定を目的とした売りが出やすかった。
北朝鮮が核弾頭の小型化に成功したと米メディアが報じた。これを受け、トランプ米大統領は「米国に危機が及べば、北朝鮮は世界がこれまで経験したことのない怒りと炎に見舞われるだろう」などと発言した。地政学リスクが高まり、投資家心理を冷やした。
ただ、ダウ平均は前日終値を上回って推移する場面も多かった。米長期金利の上昇で利ざや拡大への期待から銀行株が買われた。アップルが一時2%近く上げ、上場来高値を更新したことも指数を押し上げた。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、前日比13.312ポイント低い6370.460で取引を終えた。アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど大型株が軒並み軟調に推移。オラクルや半導体のエヌビディアなどの下げも目立った。
セクター別では、メディアやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で商業・専門サービスや素材が下落した。
家具のネット通販を手掛けるウェイフェアが大幅安。朝方発表した2017年4~6月期決算は市場予想を上回ったが、先行きのコスト増加などが懸念され、売りが広がった。レンタカー会社のエイビス・バジェット・グループ(CAR)は決算内容が予想を下振れたほか、通期見通しを引き下げ、下落した。
アパレルのマイケル・コース(KORS)やアパレルのラルフローレン(RL)は決算内容が好感され、大幅上昇した。クルーズ大手のノルウェージャン・クルーズ、メディアのCBSも決算を手掛かりに買いが膨らんだ。
NYダウ工業株30種(ドル)
22,085.34-33.08
S&P500種
2,474.92-5.99
ナスダック
6,370.460-13.312
米10年債利回り
2.260 ( +0.004 )
NY(WTI)原油
49.17 ( -0.22 )
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は下げた。9月物は前日比115円安の1万9935円で引け、同日の大取終値を45円下回った。北朝鮮情勢の緊迫から投資家心理が悪化し、引けにかけて売られた。米株の反落と円高も売り材料になった。この日の9月物安値は1万9930円、高値は2万0055円。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
19935 ( -45 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
19945 ( -35 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7542.73(+10.79)
FTSE100種総合株価指数は小幅ながら4日続伸した。前日終値に比べ10.79ポイント高の7542.73で引けた。構成銘柄の約6割が上昇した。夏季休暇シーズンで商いは低調だった。
午前は利益確定の売りが先行していたが、午後に入り、鉱業株や保険株の一部が買い戻されたほか、銀行株や石油株、小売り株への買いが相場を押し上げた。石油株が全面高で引けた。
個別銘柄では住宅建設のテイラー・ウィンピーと決算処理のワールドペイ・グループが高かった。
半面、上期決算を発表したインターコンチネンタル・ホテルズ・グループとブックメーカーのパディパワー・ベットフェアの下げが目立った。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12292.05(+34.88)
ドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日比34.88ポイント高の12292.05だった。電力のRWEとエーオンが指数の上げを主導した。アナリストが目標株価を引き上げたドイツポストも高かった。一方、ハイデルベルクセメントが安かった。銀行株も下落した。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5218.89(+11.00)
