炎と怒りを敬遠

「炎と怒りを敬遠」
 
NY株式市場で主要3指数ともに反落。
当初はプラス展開。
NYダウとS&P500はザラ場の史上最高値を更新した場面もあった。
しかしトランプ大統領の北朝鮮に対する強硬発言「北朝鮮が米国を脅かすなら炎と怒りに見舞われる」を悪材料視。
引け際にリスクは回避姿勢からの売りが拡大した。
「夏枯れ状態だった市場は商いを増加した」との声がある。
VIX(恐怖)指数は10.96まで上昇した。
6月の求人件数は前月比46.1万件増の616.3万件。
統計を開始した2000年12月以降で最高を記録した。
「労働市場の力強さが再確認されFRBは金融引き締めを継続する公算が大きい」と指摘された。
とはいえ債券市場は閑散。
主要6通貨に対するドル指数一時93.876まで上昇。
その後トランプ発言を受けてドルは対円で110円30銭台まで下落した。
もっともNYダウは10日続伸後の小幅下落での一服。
ザラ場には最高値を更新しており本格的な反落と見る向きは少ない。
債券市場の閑散は「日本の3連休控え」という見方も登場したところを見ると洋の東西を問わず夏枯れなのだろう。
 
 
 
週明けのNY株の続伸を背景にしても日本株は下落だった火曜日。
海外市場と為替の恩恵は寄りから30分ほどで剥落した格好で日経平均株価も2万円を割込んだ。
日経平均が2万円台の日数が次第に減少。
「6月20日の高値2230円を挟んで7月5日まで13日間連続。
その後は10~14日の5日、19~21日の3日、26~27日、8月2日~3日の2日。
昨日は7日の1日だけ」という声が聞こえる。
もっとも日米ともに「夏枯れ」という見方が優勢な割には、東証1部の売買代金は2兆円超。
寄り付きこそ薄商いだったが、9時半以降の下落局面のでの商いが膨む動きだった。
しかも新高値銘柄は169(前日241)と3ケタを継続。
日経平均よりもTOPIX。
それよりもJPX400という方向なのだろう。
日経平均は25日線(20040円)を割れて乖離はマイナス0.2。
その25日線の下向きが気になる。
一目均衡の雲の上限20025円の奪還が待たれる。
ボリンジャーのマイナス1σは19963円。
昨日はここで止まった。
日経朝刊マーケット面では「個人、株上昇に見切り?」の見出し。
4日時点の信用買い残は270億減少し2兆6368億円。
9週ぶりの減少を捉えてこんな連想を持ち出している。
8月の日中値幅は平均79円〈7付きは117円)と狭いレンジ。
「ジャンプの前のすくみ」という楽観論は残念ながら聞かれない。
全体の73.1%が通過した4~6月期決算。
通期見通しは売上高5.0%増、経常利益6.1%増、純利益5.4%増。
しかし第1四半期だけでは売上高7.4%増、経常利益22.3%増、純利益35.8%増。
この数字を信じられない動きが今の東京株式市場だ。
なにも公約を実現できていないトランプ大統領は17日間の夏休み。
それに比べれば補正予算の可能性など永田町の方がは前進しているとみたい。
今月は木曜がSQという特殊月。
SQ週の荒れる水曜が一日前倒しになったと考えたい。
8月のアノマリーは14日株高の日、22日大幅高の特異日だが・・・。
 
日経で目についたのが「訂正」。

7日付新興・中小企業面の「伸びる会社MIDDLE200ファンデリー」の記事中、
「同社に出資している」とあるのは「同社をよく知る」の誤りでした。
 
月曜に読んだときに「出資しているファンドの代表」というのを見て違和感を覚えたことが甦った。
出資している人間を登場させてその企業を語らせることって、なんか変だと思った。
そうしたら「よく知る」への変更。
マスコミに縛りはないだろうが注意は必要だろう。
「なんとかキャピタル」といえばすぐファンドを連想するのは少し短絡的過ぎる。
ちなみにファンデリーは昨日段階で「日本経済新聞掲載記事 訂正のお知らせ」というリリースを出している。
 
今朝のインフォテリアのリリース。
テーマは「東京都内の最高気温予想37度による猛暑テレワークの実施について」

本日の都内の最高気温予報が37度になりましたので、
弊社では猛暑テレワークが実施されます。
多くの社員が在宅勤務を選択する見込みです。
弊社本社(大井町)においてのご取材、ご希望によってはテレワークを
行っている社員の自宅での取材も調整可能です。
 
 
<参考リリース>
 
最高気温予想が35度以上の猛暑日は「猛暑テレワーク」
(在宅勤務等)を推奨。猛暑を避けて快適に働くことを提言し
本当の“働き方改革”を追求します!
 
 
もう一つはブイキューブ。

この度、テレキューブという新製品をリリースさせて頂きました。
 
「NHKニュース」や「WBSのトレタマ」でも取り上げて頂きました。
テレワークを推進する為の製品で、以下のような方から引き合いを頂いております。
・社長や役員で自分の部屋がないため、秘密の電話・会議ができなくて困ってる
・会社で安全に電話できる場所がなくて、廊下や外に出て電話している人がいる
・テレビ会議・ウェブ会議をする場所がない。(自席は周りに人、会議室は一杯)
・電話の内容を他の社員に聞かれては困る(弁護士事務所・会計事務所から特に出ています)
・オフィス引っ越しして一人個室をつくろうと思っている(安く出来ます)
 
テレキューブは防音・空調の効いた中で電話・ウェブ/テレビ会議・仕事ができる個室です。
今後、テレワークが広がる中で「話せる場所がない=テレワーク難民」を解決するために作りました。
 
なお、V-CUBEのテレビ会議しか使えないんだろう?!と思われるかも知れませんが、
今回はテレワーク活性化の為に、競合他社も対応することにしました。
Skype for Businessも使えます。
今後は様々なテレビ会議システムとの連携も実現させます。
もちろん、持ち込みPCでやれば何でも使えます!
 
今後とも「テレワークで日本を変えるブイキューブ」をよろしくお願いいたします。
 
 
第一段階は企業内での導入ですが、これを公共施設(駅や商業施設など)に展開して、
外でテレワークをしたい人がパッと入ってご利用頂く(有償を前提)モデルも準備中です。
 
 
 
NYダウは33ドル安の22085ドルと11日ぶりの反落。
ザラ場の史上最高値は更新。
NASDAQは13ポイント安の6370ポイントと3日ぶりの反落。
S&P500は5ポイント安の2474ポイント。
ザラ場の史上最高値を更新した。
ダウ輸送株指数は51ポイント安の9232ポイント。
3市場の売買高は62.2億株。
CME円建ては大証比45円安の19935円。
ドル建ては大証比35ポイント安の19945ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比30円安の19950円。
ドル円は110.39円。
10年国債利回りは2.283%。
非公式外資系5社動向は売り1020万株、買い1890万株。
金額ベースは184億円の買い越し(2日ぶり)。
売りは銀行・精密・鉄鋼・輸送用機器・卸売セクターなど。
買いは機械・建設・電機・不動産セクターなど。
売買交錯は食品・薬品セクターなど。
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
IIF(6545)・・・動兆
 
インテーネットインフィニティに注目する。
同社はリハビリ型通所「レコードブック」を展開。
シニア向けフィットネスの拡大等に期待感。
(9600円)

(兜町カタリスト櫻井)

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