東証グロース市場は前日まで上昇が目立ち短期的な過熱感も意識されていた東証プライム市場の主力株が総じて軟調ななか、相対的に出遅れていたグロース株に資金を移す動きがみられた。米国のインフレが落ち着いて利下げが進むとの見方から国内の長期金利が低下し、新興株の割高感が薄れたことも買い安心感につながった。
12日に日経平均株価は下げ幅が一時1000円を超えた一方、東証グロース市場250指数は3%上昇するなど、グロース市場銘柄の強さが目立った。市場では「成長期待が高いはずのグロース市場銘柄はこれまで出遅れ過ぎていた」との指摘があった。
グロース250、グロースCoreは大幅高。
東証グロース市場250指数は続伸した。前引けは前日比21.71ポイント(3.31%)高の677.57だった。
グロース市場ではカバーやクオリプスが上昇した。一方、セルシードやヴレインSは下落した。
値上がり銘柄数433、値下がり銘柄数113と、値上がりが優勢だった。
個別ではサンワカンパニー、バンク・オブ・イノベーション、AnyMind Group、ELEMENTS、ジーニーなど7銘柄が年初来高値を更新。ボードルア、GMOフィナンシャルゲート、L is B、カバー、グローバルセキュリティエキスパートが買われた。
一方、VRAIN Solution、アストロスケールホールディングス、WACUL、エスネットワークス、アクアラインなど6銘柄が年初来安値を更新。Amazia、TORICO、クリーマ<4017>、リックソフト、アイデミーが売られた。
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