値上がり優勢、新興銘柄には見直し買い

 
東証グロース市場は、東証グロース市場250指数は大幅に続伸した。終値は前日比21.27ポイント(3.24%)高の677.13で、約3カ月ぶりの高値を付けた。上昇幅は2月26日(21.69ポイント)以来となる4カ月半ぶりの大きさだった。グロースCoreも大幅高だった。
東証プライム市場の半導体関連や値がさ株が調整するなか、相対的に出遅れていた新興銘柄には見直し買いが入った。国内の長期金利が低下したことでPER(株価収益率)が高いグロース市場銘柄の相対的な割高感が薄れたのも買いを誘った。
 
12日の日経平均株価の下げ幅が今年最大となるなかで新興銘柄は上昇が目立った。グロース市場の上場銘柄の時価総額ランキングをみると、トライアルを筆頭にインテグラル、フリーなどが軒並み買われた。上位30社のうち下落はわずか2社だった。きょう下落が目立った半導体関連銘柄が少ないうえ、グロース市場には内需依存型の銘柄が多いため、外国為替市場での円安が一服しても収益への影響が小さいとの見方が、新興株の堅調さにつながったようだ。
 
市場では「バイオ関連や宇宙関連など個人投資家の関心が高い銘柄の売買が活況で、資金の回転が効いていた」との受け止めがあった。
グロース市場ではクオリプスやシンバイオなどバイオ関連が上昇したほか、QPS研究所といった宇宙関連も買われた。一方、セルシードやエヌピーシーは下落した。
値上がり銘柄数437、値下がり銘柄数126と、値上がりが優勢だった。
 
個別では、WOLVES HANDがストップ高。シンバイオ製薬は一時ストップ高と値を飛ばした。サンワカンパニー、バンク・オブ・イノベーション、Finatextホールディングス、AnyMind Group、unerryなど10銘柄は年初来高値を更新。ボードルア、トリプルアイズ、カバー、GMOフィナンシャルゲート、HENNGEが買われた。
 
一方、メドレックスがストップ安。VRAIN Solution、アストロスケールホールディングス、WACUL、エスネットワークス、アクアラインなど7銘柄は年初来安値を更新。TORICO、アイデミー、リックソフト、クリーマ、Amaziaが売られた。
 
 

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