東証グロース市場は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に金利の先高観が後退するなかで、米中小型株が上昇しているのが見直し買いを誘った。新興銘柄の出遅れ感に着目する声も多く、きょうは日経平均株価が後場に弱含む局面でもグロース指数は堅調さを維持した。
この日は、米国の利下げ期待や「トランプ・トレード」によって、東京株式市場全体で幅広く買いが入った。
「半導体株に集中していた買いが他の銘柄に分散した」ため、小型株にも投資家が向かい、グロース市場全体の売買代金は多かった。
グロース250とグロースCoreは大幅上昇。東証グロース市場250指数は4日続伸した。終値は前日比13.78ポイント(2.02%)高の695.11だった。4月10日以来、約3カ月ぶりの高値となった。
グロース市場ではトライアル、ジーエヌアイ、アイスペースが上昇した。一方、GENDA、エヌピーシーが下落した。
値上がり銘柄数365、値下がり銘柄数183と、値上がりが優勢だった。
個別ではコージンバイオ、Chordia Therapeutics、ロゴスホールディングス、GreenBee、ENECHANGEなど7銘柄がストップ高。キャンバス、バリュエンスホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。サンワカンパニー、ユニフォームネクスト、トヨクモ、網屋、バンク・オブ・イノベーションなど24銘柄は年初来高値を更新。シンバイオ製薬、きずなホールディングス、Amazia、セルシード、ペルセウスプロテオミクスが買われた。
一方、光フードサービス、ベースフード、ナイル、Enjinが年初来安値を更新。ワンダープラネット、アスタリスク、AHCグループ、クリングルファーマ、メドレックスが売られた。
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