30〜31日には米連邦準備理事会(FRB)がFOMCを開く。政策金利を据え置く公算が大きいが、次回9月の会合で利下げを始めるとの観測が高い。「パウエル議長の記者会見で政策見通しや景気認識に関する発言に最も注目している」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との声が聞かれた。相場の方向感を左右しうる重要イベントを前に、投資家の様子見姿勢が強かった。
ダウ平均は上昇する場面もあった。マクドナルドが4%近く上げた。29日に発表した24年4〜6月期決算は減収減益だったものの、割安メニュー導入による業績期待などを背景に買いが入った。前週末に公開した映画が好調な滑り出しだと伝わったウォルト・ディズニーも高い。メルクやナイキも買われた。
ナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比12.319ポイント(0.07%)高の1万7370.201で終えた。アナリストが高評価を示したテスラへの買いが目立った。アルファベットも買われた。一方、エヌビディアは下げた。
【シカゴ日本株先物概況】
【欧州株式市場】
FTSE100 8292.35(+6.64)
29日のFTSE100種総合株価指数は小幅に3日続伸し、前週末比6.64ポイント(0.08%)高の8292.35で終えた。終値として5月下旬以来、約2カ月ぶりの高値となる。今週半ば以降に英国と米国で金融政策が公表される。英米ともに金融政策が利下げに向かっているとの観測が、支えとなった。
DAX 18320.67(-96.88)
29日のドイツ株価指数(DAX)は反落し、前週末比96.88ポイント(0.52%)安の1万8320.67で終えた。29日のアジア市場で日本や香港といった主要な株式相場が上昇したのを受けてDAXも上昇して始まったものの、買いの勢いは続かなかった。
個別では、素材化学大手コベストロが1.93%安、自動車大手メルセデス・ベンツが1.78%安、前週に低調な決算を公表した化学大手BASFが1.68%安と下げを主導した半面、26日に2024年12月通期の1株利益などの見通しを引き上げた医薬大手メルクが3.13%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが2.25%高と買われた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7443.84(-73.84)
フランスCAC40種指数は0.98%安だった。大手企業の決算を控え、神経質な取引となった。
