東証グロース市場は日銀の金融政策決定会合を受けて大きく動いたプライム市場銘柄に投資家の関心が向かい、小型株は全体に動きが鈍かった。
前場は相場全体の上値の重さを映し、グロース市場も売り物に押されがちだったが、午後は日経平均株価の上昇などを受けて持ち直した。
朝方は日銀の利上げ観測報道を受け、日銀が(金融引き締めに前向きな)タカ派姿勢をみせるとの警戒感から東証グロース市場250指数は635.14ポイントまで下落していた。発表を受けて目先の材料出尽くしと受け止められ、同指数は午後から徐々に下げ幅を縮小して上げに転じた。
ただ、売買代金はトップのサンバイオでも80億円弱にとどまった。「日銀の利上げが好感された銀行株などに個人の資金が向かった」ため、グロース市場は全体に薄商いだった。
グロース250は強含み。グロースCoreは下落した。
東証グロース市場250指数は反発した。終値は前日比1.83ポイント(0.28%)高の648.20で高値引けした。
市場では「過度な円安進行がピークアウトし、輸入原材料高による内需企業への悪影響懸念が後退した」との見方もあった。
グロース市場ではサンバイオやモダリスが上昇した。一方、タイミーやカバーは下落した。
値上がり銘柄数275、値下がり銘柄数271と、売り買いが拮抗した。
きょうスタンダード市場に上場したファベルは公開価格(1000円)を190円(19%)上回る1190円で初値を付け、終値は初値比28円(2.35%)安の1162円だった。
個別では、Liberaware、サンバイオがストップ高。GreenEnergy & Company、Heartseed、シェアリングテクノロジー、ソレイジア・ファーマ、モダリスは年初来高値を更新。ドリコム、Aiming、MFS、PRISM BioLab、キッズウェル・バイオが買われた。
一方、WASHハウス、トラース・オン・プロダクトがストップ安。Veritas In Silico、カウリス、グリーンモンスター、インテグループ、タイミーなど25銘柄は年初来安値を更新。Amazia、坪田ラボ、グローム・ホールディングス、ベガコーポレーション、マクアケが売られた。
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