東証グロース市場は個人投資家による小型株物色が支えた。11日の米長期金利が低下したほか、12日の国内長期金利も低下。高PER(株価収益率)の新興銘柄の相対的な割高感が薄まり、買いが入りやすかった。ただ、利益確定売りなども出て、指数の上値を抑えた。
グロースCoreは上昇。東証グロース市場250指数が4日続伸した。終値は前日比3.17ポイント(0.50%)高の634.66だった。
この日のグロース市場は一日を通しておおむね騰落伯仲状態で、指数の上げ幅も広がらず、「小型株物色にも一巡感が出ているとの見方もあった。別の市場関係者も「大型株が重かったので個人は小型株に向かった」としつつ、「その小型株もそれほど強いわけではない」と指摘。米連邦公開市場委員会(FOMC)などを通過した後の相場が見通せず、新興企業市場も「リスク選好一色」とはならなかったようだ。
グロース市場ではトライアルやウェルスナビ、GENDAが上昇した。一方、フリーやカバーは下落した。
値上がり銘柄数244、値下がり銘柄数290と、値下がりが優勢だった。
個別ではサインド、サンバイオ、売れるネット広告社がストップ高。GreenEnergy & Company、ビーブレイクシステムズ、クオリプス、インテグラル、GMO TECHなど8銘柄は年初来高値を更新。トヨクモ、Green Earth Institute、GENDA、データホライゾン、トリプルアイズが買われた。
一方、ジェイックがストップ安。VRAIN Solution、情報戦略テクノロジー、日本ファルコム、環境フレンドリーホールディングス、HENNGEなど9銘柄は年初来安値を更新。AHCグループ、シンバイオ製薬、きずなホールディングス、ジィ・シィ企画、アスタリスクが売られた。
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