値下がり優勢、グロース250は小幅高。

 
東証グロース市場は、米国のインフレが落ち着いてきたことを背景に日米の長期金利が低下し、新興銘柄の相対的な割高感が後退した。チャート分析上では5日移動平均線が25日移動平均線を上抜ける「ゴールデンクロス」を形成しており、一段高に期待した買いも指数を押し上げた。
グロースCoreは反落。東証グロース市場250指数は小幅に5日続伸した。終値は前日比0.05ポイント(0.01%)高の634.71だった。5日続伸は2月9〜19日(6日続伸)以来4カ月ぶりの連騰記録となる。
東証グロース市場250指数は徐々に上げ幅を縮めた。日銀は13〜14日に開く金融政策決定会合で国債買い入れの減額を決めるとの観測が新興銘柄の上値を抑えた。同指数はきょうの安値で取引を終えた。市場関係者は「日銀はいずれ利上げに動くとの見方が根強く、きょうの指数の動きをみても楽観的なムードは広がったとは言えない。短期のリバウンドの範囲内」とみていた。
 
グロース市場ではカバーやクオリプスが上昇した。一方、エヌピーシーやGENDAは下落した。
値上がり銘柄数220、値下がり銘柄数316と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、ジィ・シィ企画、サンバイオ、monoAI technology、AHCグループがストップ高。ジーネクスト、クオリプスは一時ストップ高と値を飛ばした。サンワカンパニー、LeTech、フーバーブレイン、ビーブレイクシステムズ、モイなど8銘柄は年初来高値を更新。タメニー、リベロ、ペルセウスプロテオミクス、カバー、Macbee Planetが買われた。
 
一方、ジェイックがストップ安。VRAIN Solution、カウリス、情報戦略テクノロジー、D&Mカンパニー、メディカルネットなど17銘柄は年初来安値を更新。ノイルイミューン・バイオテック、ジャパンM&Aソリューション、クラダシ、さくらさくプラス、トライトが売られた。
 

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