17日午前の日経平均株価は小幅に続落した。
前日比15円66銭安の1万9713円62銭で前場を終えた。
前日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて米利上げペースが鈍るとの見方が広がり、米長期金利が低下。外国為替市場で円高・ドル安が進み、買い手控えムードのなか日経平均は小幅に値を下げた。
円相場は1ドル=109円台後半に上昇し、海外ヘッジファンドなど短期志向の投資家が売りを出した。一方で、下値を売り込む動きも見られず、薄商いのなか底堅さも発揮している。個人を中心に中小型株を物色する動きは活発だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1128と過半数に達した。「好業績銘柄には国内の機関投資家が押し目買いを入れていた」との声もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8813億円、売買高は7億2671万株だった。値下がり銘柄数は746、変わらずは147だった。
個別では、米長期金利の低下を受けて第一生命HDやMS&AD、三菱UFJなど金融株の下げが大きかった。円高進行でマツダやSUBARUなど自動車株も売られた。ユニチャームや住友電、セコムが下落し、国際石開帝石やキリンHDが安かった。KLabが安く、JAC Recruitmentが大幅安、アコムも下落した。
一方、任天堂、キーエンスがしっかり、ヤフーなどが買いを集めた。米投資ファンドのサーベラス・グループが全株式を売却したと伝わった西武HDが大幅高となった。SMCや住友鉱の上げが目立った。JXTGやJFEが上昇し、日電産や楽天が買われた。ペッパーフードサービスは8連騰。レーザーテックが値を飛ばし、日本ケミコンも大きく上昇した。
東証2部株価指数は前日比2.99ポイント高の6487.29ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は280、値下がり銘柄数は124となった。
個別では、田辺工業、コメ兵、情報企画、テクノスマートなど15銘柄が年初来高値を更新。プレミアムウォーターホールディングス、神鋼鋼線工業、ツインバード工業、セック、パルステック工業が買われた。
一方、プロスペクト、戸上電機製作所が年初来安値を更新。ダイヤモンド電機、タカトリ、DNAチップ研究所、ラクト・ジャパン、ダイナパックが売られた。
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