値上がり優勢、堅調な地合いは支え

 
東証グロース市場は、大きな材料のない中で、小口の買いがやや上回った。午前にマイナス圏に沈む場面もあったが、まもなく切り返した。日経平均株価が一時300円上昇するなど堅調な地合いは支えとなったが、終日上値は重かった。
 
市場をけん引するテーマが見当たらない中、6月以降は値頃感から買い戻しが入っている。日本取引所グループが東証株価指数(TOPIX)構成銘柄に東証グロース市場からも採用する方針を示したことも下支えとなっている。とはいえ長期金利は上昇基調にあり「それを上回る成長銘柄が少ないのは事実」と引き続き投資資金が向かいづらい状況が続いている。
 
市場では「株式市場全体として売買代金の細る日が目立つなかで、新興株は選好されにくい。1カ月後の4〜6月期決算の発表時期までは材料は少なく、株価がさえない状況が続きそうだ」との声があった。
グロースCoreは反落。東証グロース市場250指数は反発した。終値は前週末比0.79ポイント(0.12%)高の638.77だった。
グロース市場ではサンバイオや学びエイドが上昇した。一方、カバーやインテGは下落した。
値上がり銘柄数325、値下がり銘柄数220と、値上がりが優勢だった。
 
個別では、情報戦略テクノロジー、WOLVES HAND、MFS、PostPrime、サンバイオなど7銘柄がストップ高。学びエイドは一時ストップ高と値を飛ばした。レジル、インテグループ、アンビション DX ホールディングス、g-FACTORY、メディア工房など20銘柄は年初来高値を更新。AHCグループ、クリングルファーマ、VRAIN Solution、BuySell Technologies、D&Mカンパニーが買われた。
 
一方、クオリプスがストップ安。イシン、アストロスケールホールディングス、ライスカレー、ステムリム、POPERなど7銘柄は年初来安値を更新。エヌ・ピー・シー、レナサイエンス、ELEMENTS、イタミアート、笑美面が売られた。
 

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