ただ、中盤以降は動意に乏しい展開。27日に行われる米大統領選に向けた第1回候補者テレビ討論会、28日発表の5月の個人消費支出(PCE)物価指数を控え、様子見気分が強く、ダウは前日終値をやや上回る水準で小動きに推移した。
5月のPCE物価指数は、全体、コアともに4月からの伸び鈍化が予想されているものの、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からは利下げに慎重な発言も出ている。
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
FTSE100 8225.33(-22.46)
26日のFTSE100種総合株価指数は続落し、前日比22.46ポイント(0.27%)安の8225.33で終えた。英国や米国などの長期金利が上昇し、投資家心理の重荷となった。
エネルギー株が売られた。英ロールス・ロイス・ホールディングスなど航空関連の銘柄に売りが続いたほか、飲食料品・たばこ株の一角に売りが出た。英豪リオ・ティントやスイスのグレンコアといった資源株が次第に伸び悩んだり、下げに転じたりしたのも指数の重荷だった。
グレンコアについては、英資産運用会社リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)が気候変動への取り組みの一環として保有するグレンコア株を減らす方針を示した。他方、銀行や製薬株の一角には買いが入った。
FTSEの構成銘柄では、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が2.59%安、段ボール大手スマーフィット・カッパが2.16%安、賭け屋大手エンテインが2.00%安と下げを主導。一方、医療機器のコンバテックは1.73%高、流通大手マークス&スペンサーは1.46%高、エネルギー小売り大手セントリカは1.32%高と買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 18155.24(-22.38)
26日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比22.38ポイント(0.12%)安の1万8155.24で終えた。米国での早期利下げの観測後退などを背景に米国やドイツの長期金利が上昇し、投資家心理の重荷となった。
個別では、航空機大手エアバスが2.82%安、化学大手BASFが2.60%安、自動車大手BMWが2.53%安と下げた半面、業務用ソフトウエア大手SAPは2.37%高、スポーツ用品大手アディダスは1.97%高、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは1.53%高となった。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7609.15(-53.15)
フランスCAC40種指数は0.69%安だった。30日のフランス国民議会選挙第1回投票を前にした警戒感もリスク資産を手放す動きにつながった。
