18日午前の日経平均株価は続落した。
前日比201円10銭安の1万9501円53銭で前場を終えた。
トランプ政権の政策実現能力への懸念が高まり、前日の米株式相場が大幅安となった。世界的に株式相場の先高観が後退し、日本株も幅広い銘柄に売りが膨らんだ。
また、外国為替市場で1ドル=109円台前半まで円高が進行したことを受け、主力株をはじめ広範囲に売られた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。スペインで発生したテロ事件も地政学リスクが高まったことなどから嫌気された。
ただ、日銀のETF買いへの期待から押し目に買い向かう動きもみられ、1万9500円を回復して午前を終えた。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆350億円、売買高は8億5079万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1723と、全体の85%を占めた。値上がりは223、変わらずは77銘柄だった
個別では、米金利の低下を受けて、第一生命HDやSOMPOなど保険株が大幅下落した。ファーストリテーリングは年初来安値をつけた。野村と大和が年初来安値を更新した。
新日鉄住金やJFEなど鉄鋼株も下げた。トヨタなど自動車株も軟調となった。
半面、ダブルスコープが大幅高、ヤマシンフィルタ、アサヒグループが買われている。また、米半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズの増益決算を受けて東エレクトロンとスクリンは上昇した。リコーやキーエンスは年初来高値を更新した。
東証2部株価指数は前日比53.10ポイント安の6455.92ポイントと4日ぶりに反落した。
値上がり銘柄数は107、値下がり銘柄数は304となった。
個別では、神鋼環境ソリューション、RVHが年初来安値を更新。シャープ、東芝、マルコ、キョウデンが下げた。
半面、ツインバード工業が次回の「カンブリア宮殿」に出演する事を手がかりに一時ストップ高、コメ兵、ヴィンクス、エヌ・デーソフトウェアなど12銘柄が年初来更新した。
リミックス、テクノススマート、ファステップスが買われた。
