ビルダーバーグほどでは・・・

 
「ビルダーバーグほどでは・・・」
 
前引けの日経平均は85円77銭安の19384円64銭と4日続落。
寄り付きは39円12銭高の1万9509円53銭と小反発。
ただ、トランプ米政権の混乱や米債務上限問題、今日から米韓合同軍事演習が始まることで北朝鮮リスクも意識され、
買い一巡後はマイナス展開。
下落幅は一時100円を超えた。
「下げれば下げるほど後場に日銀のETFが入ってきやすいだろう、という思惑で売っている短期筋がいる」。
そんな珍妙な解釈も聞こえる。
東証1部の売買代金は8698億円と低調。
値上がり銘柄は938、値下がり銘柄は940とほぼ拮抗。
トヨタ、ペッパー、Vテク、石川製、カーバイド、椿本興、チタン工、木村化工機が上昇。
任天堂、あい、関東電化、新日本理化、HIS、協栄産業、DLEが下落。
今年の続落は4日までというのがアノマリー。
22日は株高の特異日というアノマリー。
 
今年のジャクソンホールは24日~26日。
何が起きる訳でもなくバンカーや金融マフィアたちの避暑パーティみたいなもの。
冬のダボスが夏に行われるようなもの。
そしてベネルクス三国を中核にしたビルダーバーグ会議のような秘密性は全くない。
今年は6月1日~4日まで米バージニア州チャンティリー、ウエストフィールズ・マリオットホテルで開催された。
テーマは「パリ協定を離脱したトランプ排除の密謀計画」だったという。
そんな陰謀性のまったく感じられないのが晩夏のジャクソンホール。
それでも市場は気になるのだから面白い。
世界の金融政策関係者や研究者が集まる金融・経済シンポジウムで世界が変わることなないだろう。
今年の会合テーマは「ダイナミックなグローバル経済を促進する」。
格好は良いが要は「低成長低インフレ下での経済成長を促進するための金融政策」。
そんなことが数日で見えるはずはない。
もっとも過去4年のジャクソンホール後の米金利は上昇。
だから「相場の転機になる」という声も聞こえる。
事前に騒いで事後は見えないフリというイベントなのかどうか見極めるのには絶好のタイミングだろうか。
そんなことよりも、相場の名言を読み返す方が役立つかも知れない。

★「株式相場が大衆投資家を負かすのではない。
大衆投資家が自分の弱さに負けて自滅するのである。
★脅えたカネで勝つことは出来ない。
★成功したいのなら現実を直視することだ。そして現実はしばしば冷酷であり、願望とは一致しない。
★獲物を逃す可能性がまったくないときだけ、チーターは攻撃を仕掛ける。
変動の大きい異常な相場は数年に一度しか起こらないということを忘れてはならない。
だから、平常時に理に適った以上の儲けを期待してはいけない。
★多くの人を売買に誘うのは健全な判断ではなく期待や不安からである。
★良いトレードとは、自分のアイディアを追い続けていく信念と間違いを認める柔軟性の間の微妙なバランスで成り立っている。
★大衆は中間では正しいが、最初と最後では間違っている。
★反対側で売買している人間にも見通しがあるはずです。
なぜ彼は売るのだろう。自分の知らない何を知っているのだろう。常にそう自問するのです
★日ごろ、投げやりなことをしていて、いざという場面に無念無想になろうとしても、それは無理というものである。
★「損が明らかな時には損切り」、「利益が見込める時には利喰わない」が鉄則。
 
スケジュールを見てみると・・・
 
21日(月):全産業活動指数、民進党代表戦告示(9月1日投票)、米シカゴ連銀全米活動指数
22日(火):米FHFA住宅価格指数、独ZEW景況感
23日(水):米新築住宅販売
24日(木):米ジャクソンホール「ダイナミックなグローバル経済を促進する」、中古住宅販売
25日(金):消費者物価、企業向けサービス価格指数、米耐久財受注、独IFO景況感
 
【8月】
 
22日(火)皆既日食(日本では見えない)、変化日
24日(木)米カンザスシティ連銀金融シンポジウム(ジャクソンホール)
27日(日)土星順行開始
28日(月)テニス全米オープン、ロンドンはサマーバンクホリデーで休場
29日(火)変化日
31日(木)サッカーW杯アジサ最終予選(日本VS豪州)
 
 
【8月】
 
22日 大幅高の特異日
29日 株高の日L

(櫻井)。

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