東証グロース市場は、昨年10月以来の安値となった。個人による換金売りなどが重しになった。前日の米株高の流れを受けて景気や為替の変動に敏感な東証プライム市場の大型銘柄に資金が向かい、新興株は売られた。赤字決算を発表した銘柄への売りも引き続き指数の重荷となった。
グロース市場の主力銘柄の一角が決算に失望した売りで大きく値下がりしたほか、利益確定の売りなども株価を抑えた。新興市場銘柄は「(資本効率改善など)改革の動きが波及していない」こともあり、軟調な展開が続いている。
グロースCoreは下落。東証グロース市場250指数も続落した。終値は前日比8.43ポイント(1.31%)安の635.09だった。4月19日に付けた年初来安値(638.74)を更新し、2023年10月以来約7カ月ぶりの安値を付けた。
グロース市場ではトライアルやインフォRが下落した。一方、QPS研究所やバードマンは上昇した。
値上がり銘柄数173、値下がり銘柄数357と、値下がりが優勢だった。
個別ではアーキテクツ・スタジオ・ジャパンがストップ高。トラストホールディングス、フーバーブレイン、リアルゲイト、エンバイオ・ホールディングス、フレアスなど6銘柄は年初来高値を更新。ファーストアカウンティング、ブティックス、リビングプラットフォーム、Kudan、unerryが買われた。
一方、Delta-Fly Pharma、インバウンドプラットフォーム、HPCシステムズ、サイバー・バズがストップ安。ミクリードは一時ストップ安と急落した。FRONTEO、イオレ、アスカネット、ユナイテッド、セキュアヴェイルなど68銘柄は年初来安値を更新。AVILEN、エフ・コード、日本ナレッジ、トライト、ジィ・シィ企画が売られた。
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