値上がり優勢、買い戻し

 
東証グロース市場は前週末に年初来安値を更新しており、反動で買い戻しが入った。
20日に日経平均株価が節目の3万9000円台を回復するなか、新興市場も幅広い銘柄に買いが入った。指数は朝方に年初来安値を一時下回ったが自律反発狙いの買いが入り、間もなく切り返した。
 
ただ、東証グロース市場250指数は徐々に上げ幅を縮めた。国内の長期金利上昇が鮮明になるなかで成長期待が高い新興株には売りが出やすかった。グロースCoreは上昇。東証グロース市場250指数は4営業日ぶりに反発した。終値は前週末比9.47ポイント(1.50%)高の642.45だった。
市場関係者は「日銀が前週実施した国債買い入れオペ(公開市場操作)で長期国債の購入額を減らしたため、量的引き締め(QT)への警戒が高まっている。金利上昇に弱いグロース市場銘柄は手掛けにくい」と話していた。
 
グロース市場ではQPS研究所やカバーが上昇した。一方、トライアルやフリーは下落した。
値上がり銘柄数345、値下がり銘柄数177と、値上がりが優勢だった。
 
個別ではデータセクション、セキュア、Kudan、アイズ、Laboro.AIなど8銘柄がストップ高。yutoriは一時ストップ高と値を飛ばした。トラストホールディングス、駅探、かっこ、ステラファーマ、unerryなど11銘柄は年初来高値を更新。ビジネスコーチ、コンヴァノ、コパ・コーポレーション、NexTone、ペルセウスプロテオミクスが買われた。
 
 一方、ジーエヌアイグループ、ユナイテッド、cotta、スタジオアタオ、ディジタルメディアプロフェッショナルなど18銘柄が年初来安値を更新。coly、TWOSTONE&Sons、プロパティデータバンク、Birdman、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所が売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次