日経平均は大幅高となり、節目の3万9000円を上回った。後場は上げ幅を縮めたものの、高値が3万9437円まであったことは興味深い。現状では、3万9000円より上での戻り売り圧力はそれほど強くないと考えられる。ダウ平均同様に、日経平均も「4万」の節目を上回ることへの期待が高まってきた。
東京株式市場は大きく上げる材料は見られなかったが、3月高値からの調整がかなり進んでいることで、外国人の先物買いで水準を切り上げやすくなっていた。国内長期金利が一時11年ぶりの高い水準を付けるなどマイナス材料もありはしたが、以前ほど市場は金利上昇にナーバスにはなっていない様子。トピックスは年初来高値まであと2%弱程度にまで迫っている。
今週は20日にウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演、21日にはウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の講演など、FRB幹部の発言機会が多く予定されている。米利下げの実施に対して見方が分かれているだけに、今後の金融政策について、どのような見解を示すのか確認したいところだ。また、22日の米国市場の取引終了後にはエヌビディアの決算が発表される。先行きの業績予想に強気なスタンスを示せば、再び生成AI(人工知能)関連株への投資活発化につながることが予想されるだけに、決算の内容に関心が集まっている。
決算発表一巡で市場エネルギーの低下が警戒されそうであったタイミングで、週初から13週線(3万9031円、20日時点)を終値(3万9069円)で上回った。あすはこれより上をキープできるかが注目されるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
42052.71 ボリンジャー:+3σ(13週)
41045.56 ボリンジャー:+2σ(13週)
40815.66 新値三本足陽転値
40133.73 ボリンジャー:+3σ(25日)
40038.40 ボリンジャー:+1σ(13週)
39707.65 均衡表雲上限(日足)
39635.84 ボリンジャー:+1σ(26週)
39539.14 ボリンジャー:+2σ(25日)
39069.68 ★日経平均株価20日終値
39031.25 13週移動平均線
38944.55 ボリンジャー:+1σ(25日)
38856.21 均衡表転換線(週足)
38703.37 均衡表転換線(日足)
38646.60 75日移動平均線
38616.43 6日移動平均線
38387.67 均衡表雲下限(日足)
38349.96 25日移動平均線
38253.94 均衡表基準線(日足)
38024.10 ボリンジャー:-1σ(13週)
37755.37 ボリンジャー:-1σ(25日)
37160.78 ボリンジャー:-2σ(25日)
37079.22 26週移動平均線
37016.94 ボリンジャー:-2σ(13週)
36646.57 均衡表基準線(週足)
36566.20 ボリンジャー:-3σ(25日)
目次
