値下がり優勢、運用リスクを避ける売

 
東証グロース市場は日経平均株価が下落し、新興株市場でも運用リスクを避ける目的の売りが優勢だった。22日(日本時間23日早朝)に米半導体大手エヌビディアの2〜4月期の決算発表を控え、手じまい売りも出たようだ。
22日午後の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(債券価格は下落)し、13年5月以来およそ11年ぶりに節目の1%をつけた。日銀による金融政策の正常化観測を背景に金利の先高観が強まっており、高PER(株価収益率)の成長株が多い新興株市場では相対的な割高感を意識した売りに押された。
グロースCoreは下落。東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比8.75ポイント(1.38%)安の624.66だった。2022年6月以来およそ2年ぶりの安値をつけた。
 
グロース市場ではトライアルやQPS研究所、サンウェルズが下落した一方、フリーやKudan、ヘッドウォが上昇した。
値上がり銘柄数147、値下がり銘柄数374と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、Kudanがストップ高。GMO TECH、AHCグループは一時ストップ高と値を飛ばした。トラストホールディングス、モブキャストホールディングス、フーバーブレイン、アイズ、コンヴァノなど8銘柄は年初来高値を更新。和心、Laboro.AI、HPCシステムズ、コマースOneホールディングス、アイデミーが買われた。
 
一方、アスカネット、ユナイテッド、ピクスタ、アドバンスト・メディア、クラウドワークスなど36銘柄が年初来安値を更新。ビジネスコーチ、yutori、Delta-Fly Pharma、コパ・コーポレーション、TWOSTONE&Sonsが売られた。
 
 

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