値下がり優勢、国内長期金利を嫌気

 
東証グロース市場は、日銀の金融政策正常化への警戒などから国内長期金利が29日に1.065%と12年半ぶりの高水準となるなか、PER(株価収益率)が高いグロース市場の銘柄は売りに押された。
市場では「グロース市場に上場する企業の業績への期待値は高くない。収益を伸ばせたとしても、プライム市場に移ってしまうという構造的な問題を抱えたままで、新興株に対する個人投資家の買い意欲は乏しい」との声が聞かれた。
グロースCore、グロース250はともに下落。
東証グロース市場250指数の前引けは前日比11.53ポイント(1.86%)安の607.53と年初来安値を下回った。
グロース市場ではカバーやKudanが下落した。一方、クオリプスやすららネットは上昇した。
値上がり銘柄数122、値下がり銘柄数407と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、すららネット、アイズ、アスタリスク、GLOEが一時ストップ高と値を飛ばした。ビリングシステム、クオリプス、インテグラル、GMO TECH、サイジニアなど9銘柄は年初来高値を更新。AHCグループ、コンヴァノ、STG、トラース・オン・プロダクト、GMOメディアが買われた。
 
一方、アスカネット、ベースフード、LAホールディングス、ホットリンク、イルグルムなど42銘柄が年初来安値を更新。ビザスク、セキュア、ビジネスコーチ、eWeLL、セルシードが売られた。
 
 

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