東証グロース市場は国内長期金利がおよそ13年ぶりの高水準となり、新興株の相対的な割高感が意識された。指数は600を下回った後は、主要銘柄を中心に自律反発的な買いが入り前引けにかけてゆっくりと下げ幅を縮小した。グロースCoreは小反発。東証グロース市場250指数は続落した。前引けは前日比1.52ポイント(0.25%)安の601.83で、一時は心理的な節目である600を下回る場面もあった。終値ベースで2020年4月3日(593.63)以来およそ4年2カ月ぶりの安値水準となる。市場関係者は「グロース市場では売買代金が高水準で定着し、柱と呼べるような主力銘柄がなく、地合いの悪さで簡単に売られやすい」と説明した。
グロース市場ではQPS研究所やすららネットが下落した。一方、クオリプスは上昇した。
値上がり銘柄数182、値下がり銘柄数352と、値下がりが優勢だった。
個別では、ホットリンク、アスタリスク、AHCグループが一時ストップ高と値を飛ばした。すららネット、クオリプス、サイジニアなど5銘柄は年初来高値を更新。旅工房、東京通信グループ、メドレックス、海帆、フリークアウト・ホールディングスが買われた。
一方、VRAIN Solution、イシン、ソラコム、情報戦略テクノロジー、タスキホールディングスなど108銘柄が年初来安値を更新。インテグラル、メディア総研、GLOE、ZUU、トラース・オン・プロダクトが売られた。
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