【寄り付き概況】
31日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比119円09銭高の3万8173円22銭。
前日の米株式市場は、NYダウが330ドル安となったが、前日に大幅下落した日経平均株価には値頃感からの買いが入り反発してスタートした。為替は1ドル=156円90銭前後で推移している。
30日のニューヨーク債券市場では米長期金利の指標となる10年債利回りは4.54%に低下した。同日発表の1〜3月期の米国内総生産(GDP)改定値は速報値から下方修正となり、インフレ鈍化につながるとの見方が広がった。このところ金利上昇が株安に拍車をかける場面が多かったとあって、日米の金利上昇の一服感が株の買い戻しを誘っているとの見方が多い。前日の米株式相場はハイテク株を中心に比較的大幅な下落となったが、現時点の東京市場で売りの波及は一部の半導体関連株などに限られている。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
個別では、ファストリやソニーGが高い。トヨタやホンダが上昇し、住友不や三井不が買われた。一方、前日の米ハイテク株安を受けて東エレクやアドテスト、スクリンが安い。ファナックや川崎汽が下落した。
