日経平均株価の予想レンジは、1万9300円-1万9500円を想定する。
欧米株はまちまちで米国株は下落した。米国ではトランプ大統領がメキシコとの国境に壁を作るためには政府閉鎖も辞さない姿勢を示したことや、弱めの経済指標などが売り材料となった。
東京市場はきのう23日、同発言が伝えられ上げ幅を縮小していたが、引き続き重しとなりそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(23日終値109円42-44銭)と円高に振れ、輸出関連銘柄は軟調な展開になるとみられる。
また、現地日から、米カンザスシティー連銀の経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)が開催され、ドラギECB(欧州中央銀行)総裁やイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を控えて、模様眺めムードが広がることも想定される。
シカゴ日経平均先物円建て清算値は、23日の大阪取引所終値比75円安の1万9345円だった。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、売り610万株、買い670万株で、差し引き60万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、機械、自動車、通信、薬品、電機など。買いセクターに、電機、小売、サービス、精密、保険、機械、薬品など。
【好材料銘柄】
■五洋建設 <1893>
バングラデシュでマタバリ超々臨界圧石炭火力発電事業における港湾工事を受注。受注金額は約1620億円で単独工事としては過去最大規模。2024年1月に竣工予定。
■ゲンキー <2772>
8月既存店売上高は前年同月比3.8%増と4ヵ月連続で前年実績を上回った。
■富士ピー・エス <1848>
株主優待制度を新設。毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカード500円分を贈呈する。また、東証1部市場変更に向け、50万株の立会外分売を実施する。
■ジャパン・フード&リカー・アライアンス <2538>
株主優待制度を拡充。優待品をカタログによる選択制に変更し、1000株以上5000株未満保有でグループ商品を中心とした2000円相当の商品(現行はグループ商品1000円相当)、5000株以上保有で同3000円相当(現行はグループ商品2000円相当)を贈呈する。
■カイカ <2315>
フィスコ仮想通貨取引所が実施する第三者割当増資の一部を引き受け、約2億円を出資。
■nms ホールディングス <2162>
今期配当を2円増額修正。
■インテリジェント ウェイブ <4847>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.0%にあたる26万株(金額で1億3000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月23日から18年8月22日まで。
■ラクオリア創薬 <4579>
子会社テムリックの導出先である米シロス社が、「タミバロテン」の急性骨髄性白血病に対するオーファンドラッグ指定を米FDAから受けた。
■Jストリーム <4308>
子会社CO3がクラウドベース音声ガイド管理サービスに関する特許を取得。
■リボミック <4591>
カナダでRBM004(抗NGFアプタマー)に関する物質特許査定を受けた。
【主な経済指標・スケジュール】
24(木)
【国内】
予定はありません。
【海外】
英4-6月期GDP改定値(17:30)
米7月中古住宅販売件数(23:00)
米8月カンザスシティ連銀製造業活動(8/25 0:00)
米5年インフレ連動国債入札
米カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール会合(~8/26)
《米決算発表》
ホーメル・フーズ、ティファニー、パターソン、JMスマッカー、オートデスク、ブロード・コム
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
