[概況]
東京市場昼頃にトランプ大統領がメキシコとの国境に建設する壁の予算獲得の為なら政府機関閉鎖も辞さないと発言した事で、6年前の債務上限引き上げ問題が再燃してドルは売られた。
其の後NY市場で発表されたMBA住宅ローン申請件数は前週比マイナスとなり、続いて発表された7月新築住宅販売件数も予想を下回ってNY株式市場は下落して始まり、ドルは序盤に109円を割り込んだ。
其の後株価が値を戻した事でドルも109円台を回復したが大台を維持出来ず、終盤に再び109円を割れて当日安値108.915円まで下落した。最後は前日比-52.5銭の109.050円とかろうじて109円台に乗せて引けたが、ドル安に連れて他の主要通貨も値下がりした。
壁建設資金の為に政府機関閉鎖もいとわないと脅しを掛けて債務上限引き上げを図る大統領と、歳出削減を債務上限引き上げの条件とする議会との交渉が長引くようだと、今後もドルの上値は重くなりそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
