小幅続落、円高一服で下げ渋り、全般低調商い

24日午前の日経平均株価は反落、前日比25円84銭安の1万9408円80銭で前場を終えた。
前日の米国株安や為替の円高進行などを嫌気して売り優勢の展開。ただ、寄り後は円高が一服したことを背景に値ごろ感からの押し目買いが入り次第に下げ幅を縮小している。
24~26日の日程で開催される米ワイオミング州ジャクソンホールでの会合を前に積極的な売買は回避されている。
朝方の円相場は1ドル=108円台後半まで上昇したが、その後は持ち高調整の動きから1ドル=109円台前半まで下落し、輸出関連株への売り圧力が和らいだ。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に反落した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で7774億円と同時間で活況の目安となる1兆円を大きく下回った。売買高は6億5782万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は712、値上がりは1160、変わらずは148銘柄だった。

個別では、新日鉄住金やJFEなど鉄鋼セクターの下落が目立った。「トヨタが系列部品メーカーに支給する自動車用鋼材の2017年度下期(10月~18年3月)の価格が上期(4~9月)に比べて下落する見通しになった」と報じられ、採算悪化の懸念から売りに押された。NTTやNTTドコモも下落し、野村は年初来安値を更新した。
ソニーが軟調、電通も値を下げた。このほかカルビー、イソライト工業なども安い。
 
一方、三井不と住友不は上昇し、旭化成と三菱ケミHDも高かった。東レは年初来高値を更新した。キーエンス、出光興産、三井不動産なども買いが優勢。ジーンズメイトがストップ高に買われ、TAC、東映、ステラ ケミファ、大紀アルミニウム工業所なども上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比12.23ポイント高の6568.07ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は202、値下がり銘柄数は208となった。
 
個別では、オーウイル、情報企画、ヴィンクス、東京インキ、櫻護謨など12銘柄が年初来高値を更新。ファステップス、オリエンタルチエン工業、森尾電機、ピクセラが買われた。
 
一方、昭和ホールディングス、三精テクノロジーズ、戸上電機製作所、ヨネックスが年初来安値を更新。セック、ダイトーケミックス、富士通コンポーネント、エスライン<9078>が売られた。

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