日経平均株価は大幅安。終値566円35銭安の3万9803円09銭だった。
上昇スタートから突如崩れた要因としては、金融機関による期初の益出しを指摘する見方があった。
東証プライムの値下がり銘柄数は1331。値上がりは287、横ばいは34だった。
主力銘柄はほぼ全滅で、トヨタが4%を超える下落。三菱UFJや三井住友など金融株が全般軟調。
幅広い銘柄が売られる中でソニーグループが逆行高。金融子会社の再編観測が報じられた楽天グループや、中国の経済指標が改善したことを手がかりに恩恵があると見なされる銘柄が物色されており、ファナック、安川電機といったFA関連、カシオ、シチズン時計といった時計関連、資生堂、コーセーといった化粧品関連などに資金が向かった。
25日線(3万9741円、1日時点、以下同じ)近辺では下げ渋っており、弱い中でもテクニカルの節目は意識された。下げた理由が益出しのみであれば、いったんはこの近辺で売り圧力が和らぐだろう。なお、同水準を明確に割り込んだ場合には、13週線(3万8253円)辺りまでの下押しも想定しておく必要があるだろう。
まずは今晩の米国株の動向が注目されるだろう。FRBが重要視するインフレ指標が市場予想並みとなったことはマーケットには好材料であったと思われる。これを受けて米国株が上昇すれば、きょう下げた反動で広範囲に押し目買いが入ると期待できるだろう。きょうの安値は3万9706円。これを下回ることなく、早々に4万円台を回復できるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
41954.42 ボリンジャー:+2σ(13週)
41765.47 ボリンジャー:+3σ(25日)
41735.42 ボリンジャー:+2σ(26週)
41090.79 ボリンジャー:+2σ(25日)
40416.12 ボリンジャー:+1σ(25日)
40319.25 6日移動平均線
40247.63 均衡表転換線(日足)
40104.18 ボリンジャー:+1σ(13週)
39803.09 ★日経平均株価1日終値
39741.45 25日移動平均線
39679.57 均衡表基準線(日足)
39066.77 ボリンジャー:-1σ(25日)
38797.51 新値三本足陰転値
38604.58 ボリンジャー:+1σ(26週)
38471.19 均衡表転換線(週足)
38392.10 ボリンジャー:-2σ(25日)
38253.94 13週移動平均線
37717.42 ボリンジャー:-3σ(25日)
37623.06 均衡表雲上限(日足)
36772.37 75日移動平均線
36403.70 ボリンジャー:-1σ(13週)
35813.02 均衡表基準線(週足)
35681.18 均衡表雲下限(日足)
終値は節目の4万円を下回り、一時25日移動平均線を割り込んだ。ローソク足は上下ともにヒゲの短い大陰線が先週末の小陽線を覆う「陽の陰抱き」を示現し、短期的な下落リスクの増大を警告する形となった。25日線は上向きをキープして上昇トレンド継続を示唆しているが、5日線は下降角度を増しており、調整が長期化する可能性に留意が必要となろう。
目次
