小反落、ドル安・円高など嫌気してやや売り優勢に

28日前引けの日経平均株価は前営業日比21円96銭安の1万9430円65銭、東証株価指数(TOPIX)は0.90ポイント安の1596.09と、ともに小幅ながら反落した。
 
日経平均株価は重要イベントを無難に通過したとして、取引開始時は買い戻しなどで上昇。一時は節目である1万9500円台を回復したが、買い一巡後は円高傾向を嫌気した売りに反落した。売買代金は8000億円台と低調な商いが続いている。
対ドルで円高が進み自動車など輸出株が軟調だったほか、メガバンクなど金融株にも売りが目立った。
一方、個別株物色意欲は継続し、下値に対しても底堅さを発揮している。
 
市場関係者の間では、「当面の材料が出尽くしたとなると、円高がどうしても重しになる」との声が聞かれた。「週末の米雇用統計をはじめ内外の経済統計が目白押しの状況では様子見姿勢が強くなる」との見方もあり、午後も軟調な展開が続きそうだ。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で8143億円、売買高は6億5514万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は984、値上がりは886、変わらずは152銘柄だった。
 
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが冴えず、T&Dと第一生命HDが下落した。SUBARUとマツダなど自動車株も下げ、村田製と住友電も安い。
東邦チタニウムが急落、石川製作所、オカモトなども大きく下げた。
 
一方、任天堂が堅調、「原紙メーカーが打ち出した値上げを段ボール箱メーカーが受け入れた」と報じられ、大王紙や王子HDが上昇した。住友鉱と東レも高く、ブリヂストン、OLCは上昇した。
エイチ・アイ・エス、鳥貴族、ヤマシンフィルタが大幅高、GSIクレオス、JPホールディングスなども買われた。
 
東証2部株価指数は前週末比38.62ポイント高の6624.33ポイントと5日続伸した。
値上がり銘柄数は261、値下がり銘柄数は156となった。
個別では、富士通コンポーネントがストップ高。アジア航測、杉村倉庫は一時ストップ高と値を飛ばした。まんだらけ、黒谷、コーセーアールイー、情報企画、セックなど25銘柄は年初来高値を更新。図研エルミック、安川情報システム、スリープログループ、ぷらっとホームが買われた。
一方、ファステップス、東邦金属、ツインバード工業、不二サッシが売られた。

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