28日のNYダウ工業株30種平均は小反落し前週末比5ドル27セント安の2万1808ドル40セントで終えた。
米南部テキサス州に25日深夜に上陸し熱帯低気圧となったハリケーン「ハービー」がもたらした大洪水が米経済や企業業績に与える経済影響を見極めたいとの思惑から、ダウやS&P500指数は寄付き後に下落に転じた。
災害に伴う保険金の支払い増加懸念でトラベラーズなど保険株が下げ、相場の重荷になった。
ハービーは米国第4の都市ヒューストン周辺で大洪水をもたらした。米連邦緊急事態管理局(FEMA)は28日、避難者は3万人以上、救援が必要な被災者は45万人にのぼる見通しだと発表した。トラベラーズは2%強下げ、1銘柄でダウ平均を22ドル強押し下げた。
テキサス州沿岸部に集中する製油所の操業停止で需給が逼迫するとの観測から、ガソリン先物相場が大幅に上昇した一方、製油所休止による目先の原油だぶつきが意識された原油先物は大幅安となった。エクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株が売られたことも指数下落につながった。
一方、復興需要が業績を押し上げるとの見方からホームセンターのホーム・デポが買われ相場の支えになった。新型「iPhone」の発表イベントを9月12日に開くと伝わったアップルの上昇も指数を下支えした。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、前週末比17.372ポイント高の6283.015で終えた。アップルやフェイスブックなど主力株の一角が買われた。
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で保険や各種金融が下落した。
個別銘柄では、医薬品メーカーのカイト・ファーマ(KITE)は同業ギリアド・サイエンシズ(GILD)による119億ドルの買収に合意し、急騰した。
28日朝にヒューストン周辺の製油所の操業を続けていると発表した石油のバレロ・エナジーも上げた。東芝の半導体メモリー事業の売却を巡り1500億円前後を拠出すると伝わった米ウエスタンデジタル(WD)は小幅高で終えた。
一方、旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)はコスロシャヒCEOが配車サービスのウーバーの次期CEOに転じることが報じられ、下落した。原油相場の下落でチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移した。
NYダウ工業株30種(ドル)
21,808.40-5.27
S&P500種
2,444.24+1.19
ナスダック
6,283.015+17.372
NY原油(ドル/バレル)46.73+0.16
円・ドル108.69 – 108.70-0.46
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅ながら3営業日続伸した。9月物は前週末比15円高の1万9465円で引け、同日の大取終値を35円上回った。
引けにかけて円が上げ幅を縮めるにつれて買われた。取引時間中は円高や米株安を受け売られる局面が多く、上昇力は限られた。米テキサス州を見舞ったハリケーン「ハービー」の米経済への影響を見極めたい向きが多く、取引は低調だった。この日の9月物高値は1万9515円、安値は1万9395円。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
19465 ( +35 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
19470 ( +40 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 英国は休場。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12,123.47(-44.47)
ドイツでは、食料品・飲料と公益を除く全業種で売り優勢となっている。特に、ソフトウエアや建設などの下げが大きい。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5079.75(-24.58)
フランスは、金融を除いて全面安の展開となっている。
